アンクウ
投稿者: unhoo 投稿日時: 2010/08/18 10:39 投稿番号: [16196 / 16409]
台湾語のアンクウは漢字で紅亀と書くのかどうか、わしにはわからない。外面を真っ赤に染めた蒸しパンのことで、あんこはわしの知る限りではあずき餡のものだけである。楕円形に作られ、大きさはこぶしぐらいから、長径20cmぐらいまでで、たしかに亀の形をしている。祖先を祭るときに買ってきて供える物である。
ずっと以前、わしがまだ中年で、南京西路の園環夜市が繁栄していた時代のこと、友人と一緒にそこで晩飯を食っていたら、一人の若々しい小姐が隣の卓に来て、アンクウ一個注文した。よほど腹がへっていたらしく、運ばれてきた中型のアンクウに抱きつくような姿勢でうれしそうにかじった。アンクウ1個なら安上がりの食事である。その様子を見て、わしはわし自身に、物を食うなら、すべからくあの小姐のように嬉しそうに食うべしという教訓を与えた。
またそのころ日本の雑誌にこんな俳句を見つけた。
月煙らし圓環夜市火と油
堀喬人
「つきけぶらし
えんかんやいち
ひとあぶら」と読むべきであろう。この句、じつによくあの時代の圓環夜市の感じを表現していると思う。
これは メッセージ 16195 (irano さん)への返信です.
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