消え行く日本の残り香
投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2009/06/13 17:29 投稿番号: [15731 / 16409]
このトピの言論を眺めていれば容易に分かることだろうが、大半の日本人はすでに台湾のことを理解できなくなってしまった。
今もそうだが、以前においても、そもそも日本人は台湾を理解していたのではない。
正確に言うなら、日本人は台湾を理解したのではなく、台湾の中の日本、つまり台湾の中に残された日本の痕跡を理解していたのに他ならない。
異文化の台湾を理解しようと努めたのではなく、台湾に残る日本の「残り香(が)」を嗅ぎ取って、そこに親近感を覚えていたのに違いない。
かつて、台湾には確かに日本の残り香が濃厚であった。
「残り香」はあくまで「残り香」であって、それはやがて薄れ、消え行く運命。
日本の残り香に包まれている、そんな台湾を見た場合、日本人には本家本元としての多少の自負があり、それがまた台湾に対する優越の意識でもあった。
日本に限らず、それがまあ、宗主国の意識なのだろう。
旧殖民地は宗主国の文化を懐かしみ、宗主国は殖民地だったその地に残る自国の「残り香」を懐かしく感じる。
日本世代が消えてしまうにつれて、台湾の中の日本も消滅する。
日本人は台湾の中の日本を嗅ぎ取れなくなり、やがて台湾が何を考え、何をやろうとしているのか理解できなくなることだろう。
台湾も十年前とは全然違う。日本人だった李登輝はすでにいないのであり、日本の感覚がそのまま通用するような・・以心伝心(つーかー)の時代ではないのだ。
外国、そして異文化の台湾、そんな台湾を正しく理解できる日本人は数少ない。
すでに新しい時代が始まったのだと思う。
台湾から日本の「残り香」は消えてしまう。台湾は、これから中国と向き合わねばならないのだが、その場合、何より大事なことは台湾人の心底に残る被殖民地の意識を根底から払拭すること。
精神が独立していないと、次の時代もまた中国の殖民地となり、その境遇に甘んじてしまう。
遠くに行ってしまう台湾を、日本人は何と言って見送ろうか・・・?
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