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陳平のスキャンダル・・・

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2008/12/02 23:05 投稿番号: [15246 / 16409]
中国人なら、多分、誰でも知っている故事だろう。史記に書いてある。

漢の劉邦と楚の項羽が天下の覇を争った時代、漢軍の陣営、劉邦の配下に陳平と云う策士がいた。
陳平は謀略の天才であり、後に謀略を用いて楚軍の陣営、項羽の側近で重用されている笵増を失脚させてしまった。

陳平が漢軍の陣営に入ったのは比較的新しく、新参者であった。
その人格や来歴には多分に疑問があり、不満を抱く古参の将軍たちは陳平を讒言して劉邦に訴えました。

「陳平はかつて家に居た時分、その兄嫁を盗んで密通したそうな。嘗ては魏に仕え、逃亡して楚に仕え、さらに鞍替えして漢軍に転がり込んできたのです。聞くところ、陳平は諸将から賄賂の金を貪り、金額の多少によって其の位を左右しております。これは反覆の乱臣に違いありません」・・・と。

そう言われて、流石の劉邦も心配になり、陳平を推挙した魏無知を呼んで訊ねる。
魏無知は言います。「今は戦争やってる非常時なのです。有能かどうかが問題なのであり、それで陳平のような奇謀の士を敢えて推挙するのです。尾生・孝己のようなバカ正直の聖人君子が何の役に立ちますか?」・・と。

また、陳平は自ら釈明します。
「魏に仕えても魏王は私の策を用いず、楚の項羽は奇謀の人材を用いない。漢王(劉邦)は人をよく用いると聞けばこそ、ここにやって来たのです。私は裸一貫の無一文でこの陣営に来たのだから、仕事をするためには、どうしても金が必要で、其の資金を自分で工面せねばなりません。私を用いていただきたい。もし、私の仕事が必要ないと言われるなら、集めた資金には封をして直ちに官戸にお返しいたしましょう。」・・と。

劉邦は非礼を謝り、諸将の不満もそれで収まった。

・・・とまあ、これは中国人の政治判断の規範ではなかろうか。
つまり、政治はきれい事ではない。

賄賂によって蓄財するなら、その行為は中国人の徳目に背くのであり、常識として言うなら斬刑に処せられても不思議でないところ、戦争のような非常時において、もっと大きな目的があるのであれば、そこに生じる多少の不正は一種の必要悪と見なされるのだ。

そうでなければ社会がやっていけない。
法が社会を縛り、法律の細目が幅を利(き)かす世の中は、却って不健全なのかも知れない。

私は、密かに考えている。
陳水扁は、今日(こんにち)、金銭スキャンダルによって叩かれているが、その不正の奥の奥に、もしかしたら大きな事情があるのかも知れない。
今は言えない、説明できない不得已(やむをえざる)の事情。

私は、別に陳水扁の親戚でもないし、兄弟でもないから、扁ちゃんを擁護するつもりはないのだが、ただ、政治はきれい事ではないから、時には法を犯し、不正をはたらくことも当然あり得ると思っている。

政治家が清廉であることは理想であり、望ましいけれど・・
世の中の現実がそれを許さない場合もあり得ると思っている。
潔癖であるのはいいだろうが、その潔癖が過剰になるなら、これまた健全とは言えなくなるのだ。

十年、二十年後、そうか、そうだったのか。あの時の陳水扁の背後には、こんな事情があったのか・・・と言って回想する日があるかも知れない。
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