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悲惨な建設現場 中国(2)

投稿者: npo23122000 投稿日時: 2008/05/01 06:38 投稿番号: [20112 / 30899]
悲惨な建設現場が中国の経済成長を裏で支えている(2)

柏木   理佳

危険な現場で働く理由とは?
中国の出稼ぎ労働者が危険な現場で働き続ける理由は2つある。

  第一に、貧困すぎる実家の両親を助けなければならない、切羽詰った現状であることだ。汚水処理設備が十分でない農村地域は、環境汚染された水が飲料水として使われている。お風呂やトイレが使えないどころか、その水を飲まされているために発がん率が高く、「がん村」と呼ばれている村もある。

  こういった村では、病気で働けなくなった高齢者が多数存在しており、一家を担うのは出稼ぎ労働者の息子だけである。息子が命を掛けて働いていることを知っても、両親はどうすることもできない。

  第二に、チャイナドリームを信じる人がいることである。地方からの出稼ぎ労働者は身分証明書も住民票もない人がいる。それなのに働くのは、都市部で夢をかなえようとしているからだ。都市部で数年間働けば、田舎に家を購入することもできる。実際に田舎にはそうやって家を建てた人がたくさんいる。数年間の苦労さえ我慢すれば、それ以降、豊かな暮らしができることを知っているのだ。

  なかには大金持ちになった人もいる。中華料理店で皿洗いをしていた出稼ぎ労働者が、料理の腕を磨いて屋台を開いたところ味が評判を呼び、地元のテレビ局に紹介されたのをきっかけにホテルの料理人になった。さらに人を呼び込むPRの手腕によって、ついには経営者にまで抜擢されたという。まさにチャイナドリームだ。

  だからなのか、中国の映画には、都市部で夢を追いかけながら働く出稼ぎ労働者が主人公のものがいくつもある。映画では、チャイナドリームがかなうものがある一方で、夢を前にして労働現場で事故死する悲しい結末を迎えるものもある。

  私が中国に住んでいる時、物質に恵まれて便利な日本を恋しく思い、現地の人と同様に恵まれた環境に憧れた。中国では、何をするのにも日本の10倍以上のパワーが必要である。時間通りにこないバスや電車、すぐに壊れる商品、サービスの遅い施設…。何をしていても、いらいらしてすぐにやる気をなくしてしまう。経済状況が違うとはいえ、そのような国で夢を持ち続けることは並大抵ではない。

  中国で働くビジネスパーソンのハングリー精神を、恵まれている日本のビジネスパーソンに求めるのは酷かもしれない。だが、成り上がりたいという気持ちが中国を活性化させているのは間違いない。
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