北朝鮮ミサイル開発問題

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愛国心で現実的な国防は語れない

投稿者: supernobio 投稿日時: 2006/07/19 12:11 投稿番号: [1320 / 4232]
>私が言いたいのは北が脱退すればミサイルや核をやめる義務もなくなるということです。他国が制裁をしてもやめさせる事には100パーセントならないと思います。
俺が言っているのはそうした抽象的な感情論ではなく、具体的に北が脱退して“北にとっての”履行義務がなくなったとしても、“北以外の加盟国”による制裁措置は継続されるという厳密な事実のことだ。

制裁が有効であるということは、ミサイルや開発をしたくてもそのための資金や調達手段が世界規模で凍結されるため、事実上開発を進めることはできなくなることを意味する。また、北以外の北と取引を行いたい各国も、こうして国際的な監視下では公に取引を行うこともできず、また闇ルートに下ればさらに厳しい国際監視と非難(各国の独自裁量の制裁も含む)の的になる。つまり、仮に北一国が国連を脱退したとしても、北に対する実質的な包囲網は健在なので北はミサイル開発能力を削がれていくということだ。

北にとって、ミサイル開発資金を稼ぐ外貨獲得手段の核となっているのは、日本を通した不法取引だ。日本がこれを合法的な手段で封鎖してしまえば、北は大口の資金源および調達ルートを失う。こうして、具体的に北のミサイル開発能力を奪ってしまおうという合意が、今回の決議でなされたわけだ。それは北が脱退したとしても継続されるし、北が脱退することで得るメリットは何もない。国連安保理という傘の中でっ中露の後ろ盾がなくなれば、北を擁護する主要国は存在しなくなる。“完全な孤立”は、北が望むところではない。

>安保で日本をアメリカが守ってくれるというのは少し勝手です。

勝手ではなく、それが国家間の条約というものだ。
個人レベルの感覚で国家間関係を語るのは道理に合わない。

また国家間の関係に100パーセントの保証などは初めからない。
だから互いに戦略的価値を高め、同盟関係を維持できるよう努力する。

現憲法下では日本は補完的な役割を果たすことしかできない。だが、法体系の整備には時間がかかる。これから1年内に憲法を改正して自衛隊を軍隊と認定し権限を与えたとしてその運用法が完全に施行されるまでに開戦したらどうやって対応するのだ。そこに安保という保険が必要になってくる。体制転換は即時にできるものでもない。しかし脅威は目前にある。ならば、目前の脅威に対する有効な対処手段を、現在あるリソースで行うのが現実的な対応だろう。

開戦準備にかかる時間的制約も考慮せずにいたずらにただ独自軍隊の保有を謳うのは浅はかすぎる。いまからその体制を整えようとしても、北の狂った指導者か軍が本土攻撃を行ってきたらそれに即応することはできないのだ。いまは安保を固持し、米軍との連携を高め即応体制を整えることがなにより急務だろう。

改憲、軍隊保有、法整備は、目前の脅威に有効な対処を行うことができて初めて意味を持つ。

愛国心などという感情論では現実的な国防は語れない。
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