ラクダのヨン様・その弐十八
投稿者: komtang15 投稿日時: 2005/03/24 17:27 投稿番号: [30827 / 44985]
白髪のヨン様が、暖炉があるリビングの中で昔を振り返りながら、話す。
あれは、ずいぶん前の事だった。
私が若い頃、ある日突然、政府がラクダ着用禁止を決め、禁ラクダ法を制定したのだった。
この日から、警察が全国の百貨店やスーパー、衣料品店に行って、一つ残らずラクダの在庫を没収して廻り、国民が大切に愛用していたラクダまでも供出するようよう、通達が出たのであった。
街頭では、法に背いてラクダを着ていないか、検査する警察官が立ち、違反者っが多い地域では、各戸で家宅捜索も実施され、全国でラクダの着用、所持、生産、全て厳しく取り締まられ、違反者には厳罰が処せられたのであった。
この不当な禁ラクダ時代に、勇気ある男達は、愛する家族の健康のために、危険を省みず、ラクダ密輸に活躍したのだった。
(ここで、若き日のヨン様がラクダレジスタンスとして、密輸に勤しむ姿の映像が流れる)
厳しい弾圧の前に、多くの同志が犠牲になる日々が続いたが、それでもラクダの需要は絶えなかったので、毎日命賭けの日々だった。
今、こうしてラクダを着ていると、あの頃の苦労が報われた思いがする。
私達の力で、ラクダを着る権利を勝ち取ったのだ。
そう、この自由の象徴であるラクダ、これこそが私の青春そのものなのだと、心の底から思う。
そして、このラクダは、子孫達に永遠に受け継がれていく事を望む。
(カメラは下がっていき、暖炉の前でラクダを着ているヨン様の全景を映す)
○○○のロゴが画面中央に。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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