北朝鮮

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サンデーさん

投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2004/06/24 12:58 投稿番号: [19606 / 44985]
  こんにちは。


>感情で語ってはいけない事もあれば、立場によっては感情抜きでは語れない事もある様な気がします。

  感情を抜きにしては心をこめて語れない事柄はたしかにありますね。


>こればかりはお互いの「壁」を越えられないのかもしれませんね。

  私が被爆地出身者であることはご存知ですね。(ちなみに父かたの祖母が被爆者です。父はもう生まれていて別のところに疎開していたので、私は被爆3世ではありません)
  その私としては、アメリカの旧軍人たちなんかが原爆投下を正当化したりすると当然憤りを感じるわけです。
  その私に横から主人が言いました。
「あのな、日本は敗戦国なんだぞ。いいか、敗戦国というのは普通、俺たち男は殺されてあんたたち女は敵の妾にされるもんなんだ。だけどさ、アメリカはそこまではしなかっただろ。だったらアメリカに感謝すれば?」
  聞いたときには随分シニカルなことを言う人だなと、ムッとときました。でもあるとき気がついたんです。そうか!   この人は敗残者の子孫なんだ。彼が言ったことは、この人のご先祖がそうされてきたことなんだって。
  こんな形で彼は自分の痛みを吐き出していたんだと気がつきました。

  それでも私は彼に言います。
「会津がわざわざ薩長軍の餌食になりますってばかりに前に飛び出したのは愚かな判断だったと思うわよ」
「なんとでも言え。俺は一生薩長を許すつもりはないからな」
「私は、木戸孝允や大久保利通、維新成立までの西郷隆盛を評価してるけど?」
「お好きなように」
「……それ、私がアメリカに抱く気持ちに同調してくれる気はないって意味?」
「はい、よくできました」

  主人と私の間には感情の溝があります。敗残者として辛苦をなめた人々の子孫は彼であって私ではないし、被爆体験を幼いころから浴びるように耳にして育ったのは私であって彼ではありませんから。
  でも私たち2人は、感情の溝を挟んで対話をします。たとえ夫婦といえど、相手が語る言葉の底には氷山の根のように表に現われないものがあるのだと思って。言葉にする、ということには、葛藤とそれを磨き上げる努力が伴っていることを察しながら。
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