八重七重さんからのメール
投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2004/04/14 13:21 投稿番号: [16359 / 44985]
リラです。
体調のほうは、かなり回復してきました。お見舞いくださったみなさま、ありがとうございました。
以下は、八重七重さんから来たメールの文面です。思うところがありましたので、転載致します。了解済みです。
◇ ◇
貴女の調子が回復されたご様子、頂戴したメールからも察せられた。大いに結構。
そこで、貴女のメールに対し、考えを述べてもよいだろうと判断し、以下を綴る。
ここ数日、貴女はもっぱら布団や炬燵の中で過ごし、関心の的はイラクでの邦人人
質事件であったとのこと。そして、テレビやインターネットのサイト等を眺めるにつ
れ、人質三人の家族(というよりも、今井家・高遠家)や彼らをシンボル化して運動
に利用している左翼市民運動グループへの嫌悪が募っていく心持ちを吐露された。ま
た、あくまでも主観的感情ですがと限定しながらも、インターネットではかなりあか
らさまに、一部の新聞では仄めかし程度にとの違いはあるが、ともあれ広く言及され
ている例の「自作自演」説に説得力を感じ始めているとも、率直に認めておられた
ね。
我が家の状況も、似たようなものだ。毎日の会話で、被害者家族への皮肉、支援者
団体への批判がどちらからともなく出てくる。お宅の良識家ですら、「人質家族の思
慮のなさはあまりに酷い。彼らが事態をいよいよ悪化させている」と言い切ったとの
ことだから、このあたりの評価は、ほぼ大半の我が国民の共通見解なのだろう。
だがここで、一つだけ、私自身が自らに問い掛け、貴女にも考えて貰えればありが
たい、と思うことがある。それは、「オルレアンのうわさ」ということだ。これは、
オルレアンでかつて広がった一種の都市伝説とでもいうべきもので、ごく簡単に言う
と、ブティックの試着室に入った少女達が麻薬を嗅がされて誘拐され、売春組織に売
り渡されているらしいといううわさが短期間に広まり、オルレアン中に蔓延した、と
いう現象だ。実際には、このような被害にあった少女は皆無で、事実無根であったら
しいが、噂のピーク時には、そのような少女行方不明が相次いでいるのはユダヤ人が
経営している店であるとの更ならる要素までうわさに加わった。
この件についてはこのくらいにしよう。
ここで考えて頂きたいのは、今回の「自作自演」説にも、多分にこの「オルレアン
のうわさ」的な要素がないか、ということだ。
そもそも貴女はいつ、この「自作自演」説に急速に傾いた? 第1回目の解放声明
が出た時かな? それとも、高遠・今井両家の人々が、自衛隊の撤退を断固否定した
政府に対し批判を繰り広げた時からだったろうか? 私自身は、正直に言って、どち
らとも定かには判断できないのだ。ただ、事件発生のすぐ後、既に「自作自演」説が
あるのを知った時、「日頃の言動が言動だから、命の危険が迫っている時にすらこん
な噂を立てられるのかな。気の毒に」と思ったのを覚えているよ。それがいつのまに
か――本当に、「いつ」そうなったのか自分でもいまだにつかめない――、「気の毒
に」という感情が消えた。そしていまでは、「果たして根も葉もない噂、と言えるの
か?」という思いにかられていることは正直に認めざるを得ない。
さてここで、貴女は言うだろう。だったら、この説がどの程度検討に値するか、
やってみようじゃありませんか、と。だが、目下私は、そのことに魅力を覚えないの
だね。むしろ私は、何故自分が「自作自演」説に傾きがちになるのか、自らの心を掘
り下げることのほうに重要性を感じている。
続きます。
体調のほうは、かなり回復してきました。お見舞いくださったみなさま、ありがとうございました。
以下は、八重七重さんから来たメールの文面です。思うところがありましたので、転載致します。了解済みです。
◇ ◇
貴女の調子が回復されたご様子、頂戴したメールからも察せられた。大いに結構。
そこで、貴女のメールに対し、考えを述べてもよいだろうと判断し、以下を綴る。
ここ数日、貴女はもっぱら布団や炬燵の中で過ごし、関心の的はイラクでの邦人人
質事件であったとのこと。そして、テレビやインターネットのサイト等を眺めるにつ
れ、人質三人の家族(というよりも、今井家・高遠家)や彼らをシンボル化して運動
に利用している左翼市民運動グループへの嫌悪が募っていく心持ちを吐露された。ま
た、あくまでも主観的感情ですがと限定しながらも、インターネットではかなりあか
らさまに、一部の新聞では仄めかし程度にとの違いはあるが、ともあれ広く言及され
ている例の「自作自演」説に説得力を感じ始めているとも、率直に認めておられた
ね。
我が家の状況も、似たようなものだ。毎日の会話で、被害者家族への皮肉、支援者
団体への批判がどちらからともなく出てくる。お宅の良識家ですら、「人質家族の思
慮のなさはあまりに酷い。彼らが事態をいよいよ悪化させている」と言い切ったとの
ことだから、このあたりの評価は、ほぼ大半の我が国民の共通見解なのだろう。
だがここで、一つだけ、私自身が自らに問い掛け、貴女にも考えて貰えればありが
たい、と思うことがある。それは、「オルレアンのうわさ」ということだ。これは、
オルレアンでかつて広がった一種の都市伝説とでもいうべきもので、ごく簡単に言う
と、ブティックの試着室に入った少女達が麻薬を嗅がされて誘拐され、売春組織に売
り渡されているらしいといううわさが短期間に広まり、オルレアン中に蔓延した、と
いう現象だ。実際には、このような被害にあった少女は皆無で、事実無根であったら
しいが、噂のピーク時には、そのような少女行方不明が相次いでいるのはユダヤ人が
経営している店であるとの更ならる要素までうわさに加わった。
この件についてはこのくらいにしよう。
ここで考えて頂きたいのは、今回の「自作自演」説にも、多分にこの「オルレアン
のうわさ」的な要素がないか、ということだ。
そもそも貴女はいつ、この「自作自演」説に急速に傾いた? 第1回目の解放声明
が出た時かな? それとも、高遠・今井両家の人々が、自衛隊の撤退を断固否定した
政府に対し批判を繰り広げた時からだったろうか? 私自身は、正直に言って、どち
らとも定かには判断できないのだ。ただ、事件発生のすぐ後、既に「自作自演」説が
あるのを知った時、「日頃の言動が言動だから、命の危険が迫っている時にすらこん
な噂を立てられるのかな。気の毒に」と思ったのを覚えているよ。それがいつのまに
か――本当に、「いつ」そうなったのか自分でもいまだにつかめない――、「気の毒
に」という感情が消えた。そしていまでは、「果たして根も葉もない噂、と言えるの
か?」という思いにかられていることは正直に認めざるを得ない。
さてここで、貴女は言うだろう。だったら、この説がどの程度検討に値するか、
やってみようじゃありませんか、と。だが、目下私は、そのことに魅力を覚えないの
だね。むしろ私は、何故自分が「自作自演」説に傾きがちになるのか、自らの心を掘
り下げることのほうに重要性を感じている。
続きます。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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