伊曽保物語 第20話・鶴と狼の話
投稿者: cliffee00 投稿日時: 2006/12/20 18:03 投稿番号: [25644 / 43252]
第20話・鶴と狼の話
ある時、狼が自分の喉に大きな骨を立ててしまい、大層苦しんでいるところへ鶴が通りかかりました。この様子を見て鶴は、「お前さんは何をそんなに苦しんでいなさるのか」と尋ねました。すると狼は泣き泣き「私の喉には大きな骨がつかえています、あなたしかこれを助けてくれる人はおりません、なんとかお頼み申します」と言いますので、鶴は長い嘴を伸ばして狼の口の中へ差し入れ、骨を咥えて「えいや」とばかり引き出しました。
その後で、鶴が「これをご縁に親しくお付き合いしましょう」と言いますと、狼は怒ってこう言いました。「どうしてあんたに恩返しをしなくちゃならないんだ、今あんたの細首を食いちぎろうと思ったのを助けたのが恩返しだ」
このように、悪人には良いことを教えたつもりでも、悪く取られることがある。だから、人に良いことを教えるときは、デウス様へのご奉公だと思ってするのがよいのです。
(第20話おわり)
中務哲郎訳『イソップ寓話集』より156話「狼と鷺」
狼が喉に骨をたてて、治してくれる者を探して歩きまわっていた。鷺に出会ったので、お礼をするから骨を取り出してくれ、と頼んだ。鷺は狼の喉に首をつっこんで、骨を抜いてやったが、約束の礼を求めたところ、狼が答えて言うには、「おいおい狼の口から無事首を引き出せたことに満足せず、まだお礼を要求するのか」
悪人相手に恩恵を施し、何もひどい目に遭わなかったら、それが最大の返礼である、
とこの話は説き明かしている。
http://www8.ocn.ne.jp/~giyoh/isopp-20.htm
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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