外交カードとしての価値について考える
投稿者: senrigoma 投稿日時: 2010/11/16 09:10 投稿番号: [7579 / 9460]
今回の件で海上保安官を悪人に仕立てるための理由付けの一つに「大事な外交カードを失った」という詭弁がある。
しかし、騙されてはいけない。
衝突事件に始まる一連の事件の中で日本が手にしていた外交カード、最大の切り札は中国人船長の身柄である。
本来であれば、この船長を粛々と国内法によって裁くことで尖閣の領有に対する日本の毅然とした態度と内に秘めた強い意志を国の内外に示すべきであった。それによって中国やロシアが「軽率に領土問題に踏み込むことは日本を利する」と判断すれば、それは日本にとっての国益となる。
そう。今回の事件は政府の対応次第で日本にとっての国益とも為し得たのである。ところが政府はみすみすとその大事な切り札を相手に差出し、犯罪者を出した相手国に対して優位に立つどころか隷属の姿勢を示すという赤恥を世界中に晒し、「日本は恫喝すれば何でも言うことを聞く」という印象を与えてしまった上に、国内においても国民に政治不信を抱かせ、国民同士の対立を煽り、社会を混乱に陥れるなど、国益を得るどころか国に対して量りきれないほどの大きな損失を与えている。
そして、このような大失態の責任を転嫁する為に政府が人身御供にしようとしたのが国民に衝突映像を公開してくれた海上保安官である。
最初に述べたように、その理由付けの一つが「大事な外交カードを失った」という詭弁。
しかし、あの映像が外交カードとして活かす局面があったとすれば、それは中国人船長の逮捕、拘留を続けることによって沸き起こるであろう、そして現実に沸き起こった中国人のヒステリックな反日感情、反日運動に対処する場合である。
「『日本の巡視船が体当たりしてきた』と信じて反日感情を燃やす中華人民に対して、中国政府がきちんと事実説明を行わないのであれば、事件の全容を記録した映像をネットなどを通じて世界中に公開する。そうなれば事件後の対応をめぐり国際世論は中国を批判するだろうし、何よりも行き場を失った人民の怒りは中国政府へと向かうのではないのか?そうなった場合、貴方たちはその怒りの矛先をかわすために領土問題に深く踏み込むことになるのだろうが、本当にそれでいいのか? その場合も『尖閣は日本固有の領土であり、尖閣に領土問題は存在しない』とする我が日本国の立場は揺ぎ無いものであり、変えようの無い事実であるからして、両国の関係に大きな支障をきたすことは明白である。
そういう事態を避けるために当方としては映像を非公開とする方向で進めたいと考えているが、そのためには中国政府が人民に対する説明責任を果たし、人民の反日感情を沈め、反日運動を抑えることを日本政府としては切に願う」としてこそ、初めてあの映像が外交カードとして活かせたのではないか?
船長を釈放してしまった今となって、あの映像に外交カードとしての価値など微塵も無い。あるとすればそれは今後は日本も柵封体制に組み込まれて朝貢外交をして行くという前提に立っての“貢物”としての価値のみだ。
しかし、騙されてはいけない。
衝突事件に始まる一連の事件の中で日本が手にしていた外交カード、最大の切り札は中国人船長の身柄である。
本来であれば、この船長を粛々と国内法によって裁くことで尖閣の領有に対する日本の毅然とした態度と内に秘めた強い意志を国の内外に示すべきであった。それによって中国やロシアが「軽率に領土問題に踏み込むことは日本を利する」と判断すれば、それは日本にとっての国益となる。
そう。今回の事件は政府の対応次第で日本にとっての国益とも為し得たのである。ところが政府はみすみすとその大事な切り札を相手に差出し、犯罪者を出した相手国に対して優位に立つどころか隷属の姿勢を示すという赤恥を世界中に晒し、「日本は恫喝すれば何でも言うことを聞く」という印象を与えてしまった上に、国内においても国民に政治不信を抱かせ、国民同士の対立を煽り、社会を混乱に陥れるなど、国益を得るどころか国に対して量りきれないほどの大きな損失を与えている。
そして、このような大失態の責任を転嫁する為に政府が人身御供にしようとしたのが国民に衝突映像を公開してくれた海上保安官である。
最初に述べたように、その理由付けの一つが「大事な外交カードを失った」という詭弁。
しかし、あの映像が外交カードとして活かす局面があったとすれば、それは中国人船長の逮捕、拘留を続けることによって沸き起こるであろう、そして現実に沸き起こった中国人のヒステリックな反日感情、反日運動に対処する場合である。
「『日本の巡視船が体当たりしてきた』と信じて反日感情を燃やす中華人民に対して、中国政府がきちんと事実説明を行わないのであれば、事件の全容を記録した映像をネットなどを通じて世界中に公開する。そうなれば事件後の対応をめぐり国際世論は中国を批判するだろうし、何よりも行き場を失った人民の怒りは中国政府へと向かうのではないのか?そうなった場合、貴方たちはその怒りの矛先をかわすために領土問題に深く踏み込むことになるのだろうが、本当にそれでいいのか? その場合も『尖閣は日本固有の領土であり、尖閣に領土問題は存在しない』とする我が日本国の立場は揺ぎ無いものであり、変えようの無い事実であるからして、両国の関係に大きな支障をきたすことは明白である。
そういう事態を避けるために当方としては映像を非公開とする方向で進めたいと考えているが、そのためには中国政府が人民に対する説明責任を果たし、人民の反日感情を沈め、反日運動を抑えることを日本政府としては切に願う」としてこそ、初めてあの映像が外交カードとして活かせたのではないか?
船長を釈放してしまった今となって、あの映像に外交カードとしての価値など微塵も無い。あるとすればそれは今後は日本も柵封体制に組み込まれて朝貢外交をして行くという前提に立っての“貢物”としての価値のみだ。
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