「固有の」領土は固有ではない
投稿者: uncle58jp 投稿日時: 2010/11/27 22:11 投稿番号: [4976 / 7259]
「固有の」領土とはなんだろう。固有とは、もとより有する、ということだ。
イザナギとイザナミが「ふたりで協力して国を生みましょう」と相談した。そこでイザナギが鉾を海に突き刺し、エイヤッと引き抜いたところ、海水の滴がポトポトと飛び散って、それが淡路島になり、本州になり、四国になり、九州となった。この4島は固有の領土と言うにふさわしい。
別段、神話に論拠を求めているわけではない。大和に日本列島の統一政権がやっと成立した時にこの奇想天外な神話ができた。この4島はその統一政権の施政権が及んだ範囲なのだ。(尤も、本州の北の方はまだ怪しいけれど、陸続きだから大目に見ておこう)この4島はAクラスの固有度と言える。
この4島には北海道や沖縄は含まれていない。この2島は、もともと他の民族が平和に居住していたものを、大和統一政権の後継政権あるいはその出先機関が武力で併合したものだから、領土には違いないが、固有度はやや劣ってBクラス。
それもあって、沖縄は先の敗戦でアメリカに乗っ取られ、その後、法的には返して貰ったものの、実態は半ば占領されたままとも言える。北海道も先の敗戦で危うくソ連に乗っ取られそうになったが、きわどく持ちこたえた。あと3か月もダラダラと戦争を続けていたら乗っ取られた可能性は高い。
今、政府・マスコミが「固有の領土」と声高に言っている北方4島、竹島、尖閣は、「固有」とはほど遠い。その中でも北方4島は、日露戦争のドサクサであれ何であれ、日露間で「国境は択捉島とウルップ島の間に引きましょう」と合意したものだから、固有度は北海道の次のCクラスで、歴史的客観性はまだましといえる。
続く竹島や尖閣は、周辺国政府と合意したわけでもなく、相手が気が付かないうちに、早い者勝ちでこっそり領有手続き(あくまでも国内手続き)を済ませただけのものだから、固有度はさらに下がってDクラス。
別に、ロシアや韓国や中国の肩を持ってこんなことを言っているのではない。Cクラス以下は、関係諸国の時の国力の消長次第で国境線なんかどう転ぶかわからない流動的な状況にあることをしっかり認識しないといけない。
国語の意味もよく考えないで、「固有の」の一語で、紛争中の領土を神世の昔から日本のものであるかのような自己暗示にかけて、国民に迎合しようとする政権やマスコミとは何なんだという気がする。「○○○に関して、領土問題は存在しない」などというのは、紛争中の領土にしか使わない表現だ。
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/200000447/kldabaafa1a24z9qba6a4kbftbdbdhafka47b_1/4976.html