パセリ様:安倍首相のインド国会での名演説
投稿者: xcyolkw 投稿日時: 2013/02/14 04:56 投稿番号: [981 / 1170]
パセリさんへ:
第一次・安倍内閣時代の2007年に安倍晋三首相がインド共和国を訪問され、インド共和国・国会において、上院および下院の国会議員の前で、日印の交流の過去と未来に関する演説をされたことは、聞いておりました。また、当時、その要旨を読んだことがありました。
今回、パセリさんが紹介してくださった日本国外務省のHPで、あらためて全文を精読しました。まずは、パセリさんへ、紹介してくださったことについて、お礼を申したいと思います。
私は、若い頃、インドの詩人・ラビンド・ラナート・タゴールの詩集『ギータンジャリ』を英文と日本語訳とで、愛読したことがあります。あとで、タゴールが、アジアで初めてノーベル文学賞を受賞した文学者であるということを知りました。
また、インドの長い文明をたどってみたところ、「アヒンサー(:ahimsaa)」こそが、インドの文明を貫く精神的な基軸の一つであるということを発見しました。「アヒンサー」の概念は、ヴェーダ聖典から見られますが、古代インドの佛教・ジャイナ教、さらにはヒンドゥー教においては、「不殺生」という宗教的な確信となりました。近代に入り、国民詩人のタゴールや独立の父、マハトマ・ガンディーにおいては、「寛容」あるいは「非暴力」という、政治的な確信になりました。(ガンディーに「マハートマ=偉大なる魂」という名を与えたのは、ほかならぬタゴールでした。)
また、古くはバラモン教、後にはヒンドゥー教は、典型的な多神教であって、一木一草は言うに及ばず、雨や風といった自然現象、さらには水や土といった自然物にまで神霊を認め、それらを慈しみます。その哲学は、インドの文明を貫く、いま一つの精神的な基軸であり、また、その精神は、タゴールの詩集『ギータンジャリ』において、美しい詩として結実しています。
私は、2007年の安倍首相のインド国会における演説を精読して、安倍晋三氏が、上記の長く、かつ深い、インドの精神史を貫く二つの精神的な基軸をしっかり踏まえた演説になっていることに、驚きました。インド哲学の専門家の助言を得られたのでしょうか? あるいは、戦後、首相として初めてインドを訪問し、インドとの結びつきを重視された岸信介氏(:岸氏のこのような一面は、世にあまり知られていませんが)以来の薫陶なのでしょうか。ともあれ、ある程度インドを知り、インドに親近感をもつ者にとっては、安倍さんの演説は、誠に含蓄のある名演説です。
加えて、安倍首相は、「極東軍事裁判」においてパール判事が示してくださった「法の支配」の厳格さ、ネルー首相が上野動物園に象を贈ってくださったときに日本国民に示された思いやり、現代インドの民主主義の原則、未来のインドの経済発展・・・等々にも、過不足なく言及されています。
まことに、名演説です。一人でも多くの方に一読していただきたいと思い、URLを再掲します。 :
「二つの海の交わり」 : Confluence of the Two Seas
日本国外務省HPより
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
第一次・安倍内閣時代の2007年に安倍晋三首相がインド共和国を訪問され、インド共和国・国会において、上院および下院の国会議員の前で、日印の交流の過去と未来に関する演説をされたことは、聞いておりました。また、当時、その要旨を読んだことがありました。
今回、パセリさんが紹介してくださった日本国外務省のHPで、あらためて全文を精読しました。まずは、パセリさんへ、紹介してくださったことについて、お礼を申したいと思います。
私は、若い頃、インドの詩人・ラビンド・ラナート・タゴールの詩集『ギータンジャリ』を英文と日本語訳とで、愛読したことがあります。あとで、タゴールが、アジアで初めてノーベル文学賞を受賞した文学者であるということを知りました。
また、インドの長い文明をたどってみたところ、「アヒンサー(:ahimsaa)」こそが、インドの文明を貫く精神的な基軸の一つであるということを発見しました。「アヒンサー」の概念は、ヴェーダ聖典から見られますが、古代インドの佛教・ジャイナ教、さらにはヒンドゥー教においては、「不殺生」という宗教的な確信となりました。近代に入り、国民詩人のタゴールや独立の父、マハトマ・ガンディーにおいては、「寛容」あるいは「非暴力」という、政治的な確信になりました。(ガンディーに「マハートマ=偉大なる魂」という名を与えたのは、ほかならぬタゴールでした。)
また、古くはバラモン教、後にはヒンドゥー教は、典型的な多神教であって、一木一草は言うに及ばず、雨や風といった自然現象、さらには水や土といった自然物にまで神霊を認め、それらを慈しみます。その哲学は、インドの文明を貫く、いま一つの精神的な基軸であり、また、その精神は、タゴールの詩集『ギータンジャリ』において、美しい詩として結実しています。
私は、2007年の安倍首相のインド国会における演説を精読して、安倍晋三氏が、上記の長く、かつ深い、インドの精神史を貫く二つの精神的な基軸をしっかり踏まえた演説になっていることに、驚きました。インド哲学の専門家の助言を得られたのでしょうか? あるいは、戦後、首相として初めてインドを訪問し、インドとの結びつきを重視された岸信介氏(:岸氏のこのような一面は、世にあまり知られていませんが)以来の薫陶なのでしょうか。ともあれ、ある程度インドを知り、インドに親近感をもつ者にとっては、安倍さんの演説は、誠に含蓄のある名演説です。
加えて、安倍首相は、「極東軍事裁判」においてパール判事が示してくださった「法の支配」の厳格さ、ネルー首相が上野動物園に象を贈ってくださったときに日本国民に示された思いやり、現代インドの民主主義の原則、未来のインドの経済発展・・・等々にも、過不足なく言及されています。
まことに、名演説です。一人でも多くの方に一読していただきたいと思い、URLを再掲します。 :
「二つの海の交わり」 : Confluence of the Two Seas
日本国外務省HPより
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
これは メッセージ 955 (パセリ さん)への返信です.
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