方針転換 〜そのとき朝日が動いた〜
投稿者: eeechirou 投稿日時: 2003/04/09 16:05 投稿番号: [7949 / 28311]
■《天声人語》 4月9日
>イラクはハイジャックされた飛行機のようだ。行き先は知らされていない。大統領になってほしいとは誰も思わなかった男がパイロットに銃を突きつけて脅している。乗客や乗員は怖くて「やめろ」とはいえない。
▲フセイン政権の敗色が濃厚となり、朝日もそろそろフランスを見習って戦後の報道に備える時期が到来しました。そのための布石として、まず、フセインが「大統領になってほしいとは誰も思わなかった男」であり、イラクが「ハイジャックされた飛行機」である、それが大前提であることを確認しておきましょう。人間の盾としてイラクへ渡った人たちや、反戦運動に駆り出された人たちは、朝日に裏切られたような気持ちになるかもしれません。朝日はこの大前提を前面に押し出した記事をあまり書いてきませんでした。しかし、戦後に解放に湧くイラク市民の表情を伝え、すがすがしい記事でイラクの話題を読者と長く楽しみたい。また、そうしないと、喜びに湧く読売と産経の記事に朝日読者を奪われかねません。そう考えると、近い将来の喜びの記事の布石として、この大前提を今再確認しておく必要があります。このように見てくると、今日の天声人語は「方針転換の始まり」と呼んでもよいでしょう。とうとう、あの朝日が動いたのです。
>英国はといえば、ハイジャック犯に武器や弾薬を提供して事態を悪化させてきた。
▲しかし、解放後も読者の心の琴線に触れる記事を書き続けるためには、米英も絶対の正義でないことを強調しておく必要があります。解放後のイラクが一筋縄にいかない歯がゆさが、読者を引きつけるのです。そのための悪役として、名優「米国」と「英国」には登場していただく予定です。
ハイジャック犯に武器を売っていたロシアや中国(北の将軍さまも愛用するシルクワームがクウェートに一矢報いたのは象徴的でした)、ハイジャック犯の核開発に手を貸した「平和国家」ドイツ、乗客の財産である石油をハイジャック犯を通じて取引し、甘い汁を吸うとともにハイジャック犯に資金提供と安保理決議阻止まで頑張った「安保理常任理事国」フランス・ロシア・中国。
このように真の悪役は多くいますが、すべてを登場させると脚本が複雑になりすぎ、分かりやすい話を好む朝日読者に嫌われてしまう恐れがあります。そしてもっと重要なのは、彼らでは役不足なのです。悪役はチンピラヤクザよりも、大きな存在であるほうが断然面白いに決まっています。
>こうした作戦にはジレンマがつきまとう。犯人排除を優先すれば、人質側の犠牲が大きくなるかもしれない。犠牲が大きくなればなるほど人質解放が目的という大義が揺らぐ。
▲ここでも、朝日は「千と千尋の精神で」からの見事な脱却を果たしました。(拍手!)「犯人排除」(=政権打倒)と「人質解放」(=民主化、自由化)が最重要課題であることを、これまではお茶を濁してきましたが、ようやくここで明言しました。これも、戦後報道を楽しむための布石です。読者の皆さんは、解放後の真に人道的なすばらしい記事を期待していてください。
>ストックホルム症候群もあるかもしれない。同じ場にいて危機を共有しているという錯覚からだろう、人質が犯人側に親しみを感じるようになる心理だ。今度の場合、一つの国でのことだから、犯人側は愛国心という感情をあおることもできる。
▲「朝日症候群」もあるかもしれない。隣国にいて危機を共有しているという錯覚からだろう、部外者が犯人側に親しみを感じるようになる心理だ。日本の場合、敗戦国だから、犯人側は償いという感情をあおることもできる。
>はたしてイラク国民にとって望ましい作戦だったのか? 米英軍が勝利したとしても、「新たなハイジャックに過ぎない」と思いはしないか。「解放」による後遺症はそう軽くはない。
▲方針転換を始めた朝日ですが、いきなり180度転換してしまうとあまりにも不自然です。
しかも、過去を振り返れば、朝日はハイジャック犯に対してついに一度も投降を呼び掛けることはありませんでした。つねに投降を叫んできた読売や産経とは、あまりに対照的です。このままでは、また社説対決で笑いものにされ、朝日新聞社の威信に大きな傷がつきかねません。
そこで登場したのが、米英の「新たなハイジャック」論です。前半はBBCのジョン・シンプソン氏の引用ですが、ここは朝日のれっきとした創作です。戦後のイラク統治に国連の影響力を排除しようと米英が努めれば努めるほど、「新たなハイジャック」論は信憑性を帯びてきます。さすがは天下の朝日新聞、ただでは転びません。なかなかすばらしいアイデアではありませんか。
ハイジャック事件第二幕がもうすぐ開幕します。北朝鮮航空機乗っ取りのハイジャック犯に対しては、ど
>イラクはハイジャックされた飛行機のようだ。行き先は知らされていない。大統領になってほしいとは誰も思わなかった男がパイロットに銃を突きつけて脅している。乗客や乗員は怖くて「やめろ」とはいえない。
▲フセイン政権の敗色が濃厚となり、朝日もそろそろフランスを見習って戦後の報道に備える時期が到来しました。そのための布石として、まず、フセインが「大統領になってほしいとは誰も思わなかった男」であり、イラクが「ハイジャックされた飛行機」である、それが大前提であることを確認しておきましょう。人間の盾としてイラクへ渡った人たちや、反戦運動に駆り出された人たちは、朝日に裏切られたような気持ちになるかもしれません。朝日はこの大前提を前面に押し出した記事をあまり書いてきませんでした。しかし、戦後に解放に湧くイラク市民の表情を伝え、すがすがしい記事でイラクの話題を読者と長く楽しみたい。また、そうしないと、喜びに湧く読売と産経の記事に朝日読者を奪われかねません。そう考えると、近い将来の喜びの記事の布石として、この大前提を今再確認しておく必要があります。このように見てくると、今日の天声人語は「方針転換の始まり」と呼んでもよいでしょう。とうとう、あの朝日が動いたのです。
>英国はといえば、ハイジャック犯に武器や弾薬を提供して事態を悪化させてきた。
▲しかし、解放後も読者の心の琴線に触れる記事を書き続けるためには、米英も絶対の正義でないことを強調しておく必要があります。解放後のイラクが一筋縄にいかない歯がゆさが、読者を引きつけるのです。そのための悪役として、名優「米国」と「英国」には登場していただく予定です。
ハイジャック犯に武器を売っていたロシアや中国(北の将軍さまも愛用するシルクワームがクウェートに一矢報いたのは象徴的でした)、ハイジャック犯の核開発に手を貸した「平和国家」ドイツ、乗客の財産である石油をハイジャック犯を通じて取引し、甘い汁を吸うとともにハイジャック犯に資金提供と安保理決議阻止まで頑張った「安保理常任理事国」フランス・ロシア・中国。
このように真の悪役は多くいますが、すべてを登場させると脚本が複雑になりすぎ、分かりやすい話を好む朝日読者に嫌われてしまう恐れがあります。そしてもっと重要なのは、彼らでは役不足なのです。悪役はチンピラヤクザよりも、大きな存在であるほうが断然面白いに決まっています。
>こうした作戦にはジレンマがつきまとう。犯人排除を優先すれば、人質側の犠牲が大きくなるかもしれない。犠牲が大きくなればなるほど人質解放が目的という大義が揺らぐ。
▲ここでも、朝日は「千と千尋の精神で」からの見事な脱却を果たしました。(拍手!)「犯人排除」(=政権打倒)と「人質解放」(=民主化、自由化)が最重要課題であることを、これまではお茶を濁してきましたが、ようやくここで明言しました。これも、戦後報道を楽しむための布石です。読者の皆さんは、解放後の真に人道的なすばらしい記事を期待していてください。
>ストックホルム症候群もあるかもしれない。同じ場にいて危機を共有しているという錯覚からだろう、人質が犯人側に親しみを感じるようになる心理だ。今度の場合、一つの国でのことだから、犯人側は愛国心という感情をあおることもできる。
▲「朝日症候群」もあるかもしれない。隣国にいて危機を共有しているという錯覚からだろう、部外者が犯人側に親しみを感じるようになる心理だ。日本の場合、敗戦国だから、犯人側は償いという感情をあおることもできる。
>はたしてイラク国民にとって望ましい作戦だったのか? 米英軍が勝利したとしても、「新たなハイジャックに過ぎない」と思いはしないか。「解放」による後遺症はそう軽くはない。
▲方針転換を始めた朝日ですが、いきなり180度転換してしまうとあまりにも不自然です。
しかも、過去を振り返れば、朝日はハイジャック犯に対してついに一度も投降を呼び掛けることはありませんでした。つねに投降を叫んできた読売や産経とは、あまりに対照的です。このままでは、また社説対決で笑いものにされ、朝日新聞社の威信に大きな傷がつきかねません。
そこで登場したのが、米英の「新たなハイジャック」論です。前半はBBCのジョン・シンプソン氏の引用ですが、ここは朝日のれっきとした創作です。戦後のイラク統治に国連の影響力を排除しようと米英が努めれば努めるほど、「新たなハイジャック」論は信憑性を帯びてきます。さすがは天下の朝日新聞、ただでは転びません。なかなかすばらしいアイデアではありませんか。
ハイジャック事件第二幕がもうすぐ開幕します。北朝鮮航空機乗っ取りのハイジャック犯に対しては、ど
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