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「安保理演説」をめぐる両紙の社説

投稿者: aurery 投稿日時: 2003/02/20 14:05 投稿番号: [7269 / 28311]
今日の読売、朝日の社説には、両紙の主張の書き方の違いがよく出ていた。

■読売 2月20日付社説 [安保理討論]「事実上の米支持を表明した日本」

まず冒頭において「米国支持を、事実上打ち出す演説となった。日本の国益を踏まえた、当然の選択である」と読売の結論が述べられる。

そして、社説の一番最後に冒頭と同じ結論文「冷徹に現状を分析すれば、米国支持は理にかなった判断である」が置かれる。

冒頭と文末の間には、読売がなぜそう考えるのかの理由が二つ書かれている。

このような構成により、読者は読売の提示する理由を吟味しながら、社説に賛同するか反対するかを決めることができる。また、主張者が読売新聞社であるとハッキリわかる書き方をしているため、読者は社説をあくまでも一つの意見にすぎないとみなせる。

■朝日 2月20日付社説 「安保理演説――米国支持しかないのか」

朝日は主張者としての立場に立っていない。国民が政府の演説に不満をもっているという事実(?)を紹介する紹介者としての立場をとろうとする。

●「米国の孤立回避のおぜん立てに懸命なのだ。首相がどう言い繕おうと、多くの国民はそう受け止めただろう」
●「この問題に対する政府の結論がよりはっきり示されたことで、逆にますます腑に落ちない思いを募らせている人が少なくあるまい」
●「国連大使の演説は、各国外交団にとってどれほどの説得力があったろうか」
●「国民にも世界にとっても、うなずけない演説だったというべきだろう」

など、世間が政府演説に不満を持っているはずだという推測話ばかりである。この推測が自明の事実として朝日の主張の根拠付けとして使われたり、あるいは主張そのもののとして使われたりする。
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