脱北日本人を思いやる人権新聞 1
投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2003/02/16 19:02 投稿番号: [7215 / 28311]
脱北日本人妻についての社説です。脱北者一般についての社説については読売も掲載していますが、脱北日本人妻についての社説は朝日だけが掲載しました。
■朝日(1月31日、社説)
●脱北日本人
44年間翻弄され続けて
「一人の日本人女性が帰国した。在日朝鮮人の夫とともに新潟港から北朝鮮に渡って44年。北朝鮮への帰国事業の第1陣に加わった彼女は64歳になった。日本が高度成長の道をひた走り、経済大国となった今日までの長い歳月を、彼女は北朝鮮で必死に生き抜いてきた。」
「北朝鮮での生活の厳しさ、逃避行の痛ましさを思う。拉致被害者とは違い、みずからよかれと思って北朝鮮に渡ったとはいえ、半生を国家によって翻弄(ほんろう)された。その意味では、被害者といえるだろう。59年から84年にかけて続いた帰国事業で、日本人妻だけで約1800人が北朝鮮に渡った。その多くは消息がわからない。」
「外国領内に帰国や保護を求める日本人がいれば、その国の同意を得たうえで法律の枠組みに従い、保護に力を尽くすのが政府の責任だ。元在日朝鮮人の場合もその意思を尊重して対処するのは当然である。政府はまず、中国の協力を得て、中朝国境の脱北者の実態、とくに日本人や元在日朝鮮人の把握に努めるべきである。」
「あの帰国事業とは何だったのか。脱出者が相次ぐ北朝鮮の体制とどう向き合うのか。祖国にたどり着いた女性の軌跡が投げかける問いは、実に重い。」
人権を重視する新聞、朝日新聞の本領を発揮したすばらしい社説です。一人の脱北日本人妻に焦点を当て、読者に同情の涙を誘うような文章。どさくさに紛れて、日本国籍もない朝鮮人の保護も日本政府の「責任」であるとの決めつけ。人権のためなら理性を捨てて、感情に訴え、筋が通ろうが通るまいが、とにかく政府に責任をもとめる姿勢はマスコミの鑑です。この社説を読んだ読者も「政府はもっとしっかりせよ」と、心地よい正義感をもって政府を見下すことができたでしょう。
それでいて、社説中、根本原因である北朝鮮に関して責任を問う記述は一切なし。北朝鮮の人権抑圧が、「弄ぶ」という言葉に置き換えられています。
今回の社説で説くに注目したいのは、朝日が積極的に帰国事業に触れた点です。日本人妻や在日朝鮮人を北朝鮮に追いやった直接の原因は、北朝鮮への帰国事業です。「あの帰国事業はなんだったのか。」、中立的な立場から読者に問いかけを行い、結論を自分の口から言わない、朝日ならではの文章力です。
帰国事業の最中に、帰国事業を北朝鮮の宣伝通りに美化して流し続けた新聞社がありました。その新聞社なら、帰国事業がなんだったのか、という問いかけに明確に答えることができるかもしれません。その新聞社の富田前特派員(記事署名の肩書き)なら、この問いかけの答えを知っていることでしょう。
これは メッセージ 1 (gesogeso1032 さん)への返信です.
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