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ノーベル賞作家、大江健三郎の意見

投稿者: nishitokyolions 投稿日時: 2002/09/21 18:52 投稿番号: [5408 / 28311]
○以下、朝日新聞に連載を持っている大江健三郎大先生の意見を紹介いたします。○


「二十歳の日本人」   (エッセイ集「厳粛な綱渡り」より)   大江健三郎   文藝春秋刊・昭和40年

北朝鮮に帰国した青年が金日成首相と握手している写真があった。ぼくらは、いわゆる共産圏の青年対策の宣伝性にたいして小姑的な敏感さをもつが、それにしてもあの写真は感動的であり、ぼくはそこに希望にみちて自分およぴ自分の民族の未来にかかわった生きかたを始めようとしている青年をはっきり見た。

逆に、日本よりも徹底的に弱い条件で米軍駐留をよぎなくされている南朝鮮の青年が熱情をこめてこの北朝鮮送還阻止のデモをおこなっている写真もあった。ぼくはこの青年たちの内部における希望の屈折のしめっぽさについてまた深い感慨をいだかずにはいられない。北朝鮮の青年の未来と希望の純一さを、もっともうたがい、もっとも嘲笑するものらが、南朝鮮の希望にみちた青年たちだろう、ということはぼくに苦渋の味をあじあわせる。

日本の青年にとって現実は、南朝鮮の青年のそれのようには、うしろ向きに閉ざされていない。しかし日本の青年にとって未来は、北朝鮮の青年のそれのようにまっすぐ前向きに方向づけられているのでない。

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わが国のノーベル賞受賞者の中で最悪の人物だと断言します。
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