コスタリカ祭り
投稿者: BB_Hiranuma 投稿日時: 2002/03/05 23:28 投稿番号: [3184 / 28311]
朝日2月28日朝刊では「中米のスイス」コスタリカが大きなスペースで紹介されていました。常設軍のない非武装
中立国として有名で,日本の非武装化を訴える人の中には,日本もコスタリカに学べという論調も時折見かけます。
しかし,国が小さい分規模も小さいとはいえ,この国にも国境警備隊か武装警察隊というものがあり,アメリカから
軍事顧問を呼んだり対ゲリラ戦訓練を受けたりということもあったそうです。記事中「警察官約1万人」とある中には
この5,000人だったかの武装警察隊も含まれているようです。
「男の子が生まれたとき,『ああ,この子は軍隊にとられる心配がないんだ』と思える幸せは,・・・」子供のいない自
分には実感がわかない話ですが,世の母親達にとっては切実な願いなのでしょう。
国がこの願いをかなえていることは,確かに世の母親達にとって幸せなことなのでしょう,コスタリカも,日本も。
いうまでもなく自衛隊も志願募集です。しかし,生まれてくる子供達の何人かには将来武装警察隊の任に就いて
もらわなければならない事もまたこの国の現実のようです。日本の子供達のうち何人かが将来自衛隊の任に就い
ていくのと似たような(あるいは少し高めの)比率で。
「民主主義の国を攻めようとするのは,現代では骨の折れることです。世界の世論を・・・」この侵略者に骨の折れ
る思いをさせるというものは結局なんなのか,結局最後には超大国アメリカをはじめとする軍事制裁を期待すると
いう事が前提になっていないかという気がしました。実際コスタリカも米州相互援助条約(リオ条約)という集団安
全保障体制に加盟し,アメリカ合衆国始めとするの安全保障の傘の下に守られています。自分からすればはたし
てこれを「非武装」で「中立」と呼ぶのかどうかすら疑問に感じますが,ただ,集団安全保障の傘に守られながら
も,コスタリカだけは自らがリオ条約加盟国のために軍事力を提供する事は免除してもらっているところは興味を引
きます。
しかし,もし超大国アメリカの軍事力の後ろ盾がすっぽりと抜け落ちてしまったとしたら,果たしてリオ条約体制とコ
スタリカの非武装路線はどんな運命をたどるのかとも思います。とりあえず仮に日本がコスタリカをそのまま真似よ
うとしたら,米軍機が本土から飛来できるコスタリカと違い日本では駐留米軍の存在がいよいよ欠かせないものと
なるような気がします。
さらに中南米の小国が歩んだ道のりが「平坦だったはずも」なく,冷戦時代,隣国ニカラグアでサンディニスタ民族
解放戦線が共産政権を樹立し,これに対し反政府軍コントラが組織され内戦になったときは,共産陣営を目の敵に
するアメリカ政府がコントラを支援してニカラグアの親ソ政府に揺さぶりをかけようとする中で,コスタリカもコスタリカ
領内でのコントラの反ニカラグア政府活動を黙認していたそうです。領内に基地も有ったらしい。要するに隣国の内
戦の片一方に(というかアメリカ陣営に)消極的でも荷担していたわけです。その後コスタリカは中立宣言だかを出
しコントラを追い出したそうですが,一度は米国支援のゲリラを黙認し,次には米国支援のゲリラを米国支援の武
装警察で追い出すという行動には非常に胡散臭い裏表のあるものを感じます。
だからといって国際社会の荒波に翻弄される小国の運命を安易に批判できるものではないでしょう。しかし仮に日
本の非武装化や永世中立を理想に掲げたとして,コスタリカに学びに行ってもそう画期的なアイディアに巡り会え
る事もないような気もします。
何にしても平穏ならざる中南米で高い識字率,教育レベルを保ち民主的な政府を持ち独自の外交路線を打ち立て
ている事は興味深いです。これはコスタリカ一国のみでなく,中南米社会の中でのコスタリカの位置や立場,関係
国の思惑が絡み合う中で今の状況が生み出されているという事も重要な要素でしょう。周囲の国際環境も含めbr>何なる条件が今のコスタリカを生み出したのか,それは興味を引きます。しかし紙面上でコメントを求めた相手は,
おそらくは条文の文言解釈のスペシャリストかと思われる国際法学者で,外交の専門家ではありませんでした。
単にアメリカの傘に守られるだけに留まらない,積極的に周辺国の紛争仲裁に乗り出す外交姿勢など,学ぶ事は
多いのだろうとは思います。自分自身非常に興味を感じます。(そういや以前の日本のカンボジア和平工作って今
どうなってるんでしたっけ。音沙汰がさっぱり。)しかし自分がコスタリカに学ぶ事として期待している事と,朝日が
コスタリカに日本が学ぶべきと紙面で訴えんとする事とは(紙面上ではっきりさせてくれていませんが),たぶん別
中立国として有名で,日本の非武装化を訴える人の中には,日本もコスタリカに学べという論調も時折見かけます。
しかし,国が小さい分規模も小さいとはいえ,この国にも国境警備隊か武装警察隊というものがあり,アメリカから
軍事顧問を呼んだり対ゲリラ戦訓練を受けたりということもあったそうです。記事中「警察官約1万人」とある中には
この5,000人だったかの武装警察隊も含まれているようです。
「男の子が生まれたとき,『ああ,この子は軍隊にとられる心配がないんだ』と思える幸せは,・・・」子供のいない自
分には実感がわかない話ですが,世の母親達にとっては切実な願いなのでしょう。
国がこの願いをかなえていることは,確かに世の母親達にとって幸せなことなのでしょう,コスタリカも,日本も。
いうまでもなく自衛隊も志願募集です。しかし,生まれてくる子供達の何人かには将来武装警察隊の任に就いて
もらわなければならない事もまたこの国の現実のようです。日本の子供達のうち何人かが将来自衛隊の任に就い
ていくのと似たような(あるいは少し高めの)比率で。
「民主主義の国を攻めようとするのは,現代では骨の折れることです。世界の世論を・・・」この侵略者に骨の折れ
る思いをさせるというものは結局なんなのか,結局最後には超大国アメリカをはじめとする軍事制裁を期待すると
いう事が前提になっていないかという気がしました。実際コスタリカも米州相互援助条約(リオ条約)という集団安
全保障体制に加盟し,アメリカ合衆国始めとするの安全保障の傘の下に守られています。自分からすればはたし
てこれを「非武装」で「中立」と呼ぶのかどうかすら疑問に感じますが,ただ,集団安全保障の傘に守られながら
も,コスタリカだけは自らがリオ条約加盟国のために軍事力を提供する事は免除してもらっているところは興味を引
きます。
しかし,もし超大国アメリカの軍事力の後ろ盾がすっぽりと抜け落ちてしまったとしたら,果たしてリオ条約体制とコ
スタリカの非武装路線はどんな運命をたどるのかとも思います。とりあえず仮に日本がコスタリカをそのまま真似よ
うとしたら,米軍機が本土から飛来できるコスタリカと違い日本では駐留米軍の存在がいよいよ欠かせないものと
なるような気がします。
さらに中南米の小国が歩んだ道のりが「平坦だったはずも」なく,冷戦時代,隣国ニカラグアでサンディニスタ民族
解放戦線が共産政権を樹立し,これに対し反政府軍コントラが組織され内戦になったときは,共産陣営を目の敵に
するアメリカ政府がコントラを支援してニカラグアの親ソ政府に揺さぶりをかけようとする中で,コスタリカもコスタリカ
領内でのコントラの反ニカラグア政府活動を黙認していたそうです。領内に基地も有ったらしい。要するに隣国の内
戦の片一方に(というかアメリカ陣営に)消極的でも荷担していたわけです。その後コスタリカは中立宣言だかを出
しコントラを追い出したそうですが,一度は米国支援のゲリラを黙認し,次には米国支援のゲリラを米国支援の武
装警察で追い出すという行動には非常に胡散臭い裏表のあるものを感じます。
だからといって国際社会の荒波に翻弄される小国の運命を安易に批判できるものではないでしょう。しかし仮に日
本の非武装化や永世中立を理想に掲げたとして,コスタリカに学びに行ってもそう画期的なアイディアに巡り会え
る事もないような気もします。
何にしても平穏ならざる中南米で高い識字率,教育レベルを保ち民主的な政府を持ち独自の外交路線を打ち立て
ている事は興味深いです。これはコスタリカ一国のみでなく,中南米社会の中でのコスタリカの位置や立場,関係
国の思惑が絡み合う中で今の状況が生み出されているという事も重要な要素でしょう。周囲の国際環境も含めbr>何なる条件が今のコスタリカを生み出したのか,それは興味を引きます。しかし紙面上でコメントを求めた相手は,
おそらくは条文の文言解釈のスペシャリストかと思われる国際法学者で,外交の専門家ではありませんでした。
単にアメリカの傘に守られるだけに留まらない,積極的に周辺国の紛争仲裁に乗り出す外交姿勢など,学ぶ事は
多いのだろうとは思います。自分自身非常に興味を感じます。(そういや以前の日本のカンボジア和平工作って今
どうなってるんでしたっけ。音沙汰がさっぱり。)しかし自分がコスタリカに学ぶ事として期待している事と,朝日が
コスタリカに日本が学ぶべきと紙面で訴えんとする事とは(紙面上ではっきりさせてくれていませんが),たぶん別
これは メッセージ 1 (gesogeso1032 さん)への返信です.