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品格のある地方紙

投稿者: sagam_2001 投稿日時: 2007/04/14 07:00 投稿番号: [24443 / 28311]
▲マンセー一色ではない品格紙あり。

☆★☆★2007年04月13日付 東海新報世迷言

  来日した中国の温家宝首相が昨日国会で演説したが、まるで全人代でのそれを思わせるに十分だった。演説の区切りごとに拍手また拍手。「中国の気に障るようなことはしてくれるな」と言われて「その通り」パチパチといった具合なのだ▼昨年十月の安倍首相訪中が「氷を砕く旅」だとしたら今回の同首相訪日は「氷を解かす旅」とのふれこみだったが、演説に歯の浮くような美辞麗句はなく、相変わらずの厳しい「歴史認識」要求が随所にちりばめられていた。なんども水に流されたはずの外交カードはどこまでも健在だ▼農業、精錬、文字、儒学、仏教など主要文化、技術の伝来は中国抜きに語れず、十数回にわたる遣唐使の派遣もその証拠。阿倍仲麻呂の留学もしかり。鑑真和上だって何度も危険を冒して上陸し、日本の衆生済度に努めたのである―といった歴史を温家宝首相から講義されるとは思わなかったが、それは事実であり、感謝の言葉もない▼終戦直後の在留邦人引き揚げや、残留孤児などに対する手厚い道義にも及んだこの演説には、「ここまでしてやったのに」というニュアンスが言外に感じられ、平身低頭するしかない。さらに「しかるに日本のやったことは」と追い討ちをかけられるとなおさらだが、これでは氷は解けない▼日中間に真の友好が生まれるには、新しいスタート台に立ち、本音で語り合う関係を構築しなければなるまい。そのためにも、本国に聴かせるのではなく、日本人相手の演説が必要だったのだ。

☆★☆★2007年04月14日付
  来日した温家宝首相に随行して精力的に国内を歩き回っている“特命集団”の存在は、あまり表に出ないが、温首相のトップセールよりも本命はこちらにある▼それは環境問題の専門家たちである。高度成長を遂げる中国がいま最も必要としているのはエネルギーだが、すでに日本が証明済みのようにエネルギーの高消費は環境破壊につながる。都心で「光化学スモッグ」が発生して青少年がばたばたと倒れたという事件が起こったのは決してそんな遠い昔の話ではない▼現在の中国はまさにその環境汚染を「体感」しているのである。このまま放置はできない。かといって減産はできない。そのジレンマに悩む胡錦濤政権が渇望してやまないのは、省エネの先進国であり、そのノウハウを多く抱える日本の技術、資金協力である。すでに一行は政府と財界からその協力を取り付けた。だが前途は多難だ▼中国の環境汚染が想像以上に進んでいることは大都市の空の色と臭いではっきりする。あの水の都・蘇州でムッと鼻につく異臭に驚いたのは、観光地にまで石炭の煤塵が及んでいることを知らされたからである。上海の空をみたら「智恵子抄」ではないが「上海に空はない」と思いたくなる▼それでもエネルギーのがぶ飲みはとまらない。世界最大の石炭産出国である同国がついに石炭輸入国に転じたという事実をどうみるか。国内エネルギーの七割を石炭でまかなう国が、それを掘り尽くしつつあるというその行方を。
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