下地島
投稿者: kyurokuhachi 投稿日時: 2005/10/07 11:16 投稿番号: [20197 / 28311]
<3>自衛隊待望論
現れては消え・・・
幻の活性化 下地島空港
ふだんは閑散とした下地島空港の管制塔
沖縄本島の南西約320キロ沖に浮かぶ周囲17.5キロの下地島(沖縄県伊良部町)。この小さな島に、ジャンボ機が発着できる3000メートル滑走路が南北に延びる。国内唯一のジェット機パイロットの訓練用飛行場・下地島空港だ。
「夏場は航空会社が忙しいので、民間機の訓練はありませんよ」。県空港管理事務所の友利多喜子次長が言う。
那覇と結ぶ定期便は11年前から運休したまま。空港ロビーも、格納庫もない。青く澄み切った空にセミの鳴き声だけがやかましい。
*
町役場は橋でつながる隣の伊良部島にある。浜川健町長(64)が町長室の戸棚のファイルから1枚の紙を取り出す。
ヨットハーバー、ゴルフ場、娯楽センター、病院、航空大学校舎……。下地島と伊良部島の地図上に、21の施設が描かれている。
空港着工前の1969年3月、国と琉球政府(当時)、日本航空が、地元住民に示した構想図である。
「下地島を東洋のハワイに」「アジアのパイロット養成のメッカに」――。そんなうたい文句に島は沸き立った。
しかし、軍事基地化を懸念する反対運動が起き、住民同士の殺人事件にまで発展。すったもんだの末、琉球政府が71年、日本政府から「民間航空以外に使用させることを管理者の琉球政府(復帰後は沖縄県)に命令する法的根拠を持たない」との確認書を取り付け、着工。79年に開港した。
だが、図に示された施設は何ひとつ建設されなかった。
民間機の離着陸訓練はシミュレーターの普及などで減少。昨年度はピーク時の4割の約1万1300回にとどまった。航空機燃料譲与税の収入減で町財政は4年連続の赤字となった。
「バラ色どころか、町は沈没してしまった」。浜川町長は嘆く。
*
中国、台湾の境に接して連なる宮古・八重山列島に自衛隊の実動部隊は駐屯していない。
「国籍不明機が西方から侵入した場合、那覇基地からスクランブルをかけても、八重山列島には間に合わない」と、那覇基地のF4戦闘機パイロットは言う。
昨年9月、陸上自衛隊関係者が2度、下地島空港を視察した。目的は「空港一帯の地形の確認」だった。
11月には、中国海軍の潜水艦が下地島の西方沖を領海侵犯する事件が起きた。防衛庁幹部は「ここに自衛隊が展開できれば、国防上、これほど有意義な空港はない」と指摘する。
今年3月、自衛隊誘致を巡り、町が揺れた。
「巨額の補助金が入る」といううわさにあおられた町議会が、自衛隊誘致を決議したのだ。
町民の反発で撤回したが、誘致決議を推し進めた町議は「国はいずれ自衛隊を置く。また問題になる」と話す。
町は10月、隣の宮古島の4市町村と合併し、人口約5万5000人の宮古島市が誕生する。2012年度の伊良部架橋(伊良部―宮古間)開通を見越して空港の活用議論が始まっている。
新市長選に出馬する伊志嶺亮・平良市長(72)は「軍事利用に反対し、国際空港化を目指す。かつて国と県が示した振興策の実現を求める」と訴える。
が、この行革の時代に振興策などありえるのか、首をかしげる人は多い。地域活性化には空港の有効利用しかない。そこに、自衛隊待望論が亡霊のように現れては消える。
鬼束信安
**************
地域活性を看板にせずとも この島の重要性はもうすぐ活性する
幻の活性化 下地島空港
ふだんは閑散とした下地島空港の管制塔
沖縄本島の南西約320キロ沖に浮かぶ周囲17.5キロの下地島(沖縄県伊良部町)。この小さな島に、ジャンボ機が発着できる3000メートル滑走路が南北に延びる。国内唯一のジェット機パイロットの訓練用飛行場・下地島空港だ。
「夏場は航空会社が忙しいので、民間機の訓練はありませんよ」。県空港管理事務所の友利多喜子次長が言う。
那覇と結ぶ定期便は11年前から運休したまま。空港ロビーも、格納庫もない。青く澄み切った空にセミの鳴き声だけがやかましい。
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町役場は橋でつながる隣の伊良部島にある。浜川健町長(64)が町長室の戸棚のファイルから1枚の紙を取り出す。
ヨットハーバー、ゴルフ場、娯楽センター、病院、航空大学校舎……。下地島と伊良部島の地図上に、21の施設が描かれている。
空港着工前の1969年3月、国と琉球政府(当時)、日本航空が、地元住民に示した構想図である。
「下地島を東洋のハワイに」「アジアのパイロット養成のメッカに」――。そんなうたい文句に島は沸き立った。
しかし、軍事基地化を懸念する反対運動が起き、住民同士の殺人事件にまで発展。すったもんだの末、琉球政府が71年、日本政府から「民間航空以外に使用させることを管理者の琉球政府(復帰後は沖縄県)に命令する法的根拠を持たない」との確認書を取り付け、着工。79年に開港した。
だが、図に示された施設は何ひとつ建設されなかった。
民間機の離着陸訓練はシミュレーターの普及などで減少。昨年度はピーク時の4割の約1万1300回にとどまった。航空機燃料譲与税の収入減で町財政は4年連続の赤字となった。
「バラ色どころか、町は沈没してしまった」。浜川町長は嘆く。
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中国、台湾の境に接して連なる宮古・八重山列島に自衛隊の実動部隊は駐屯していない。
「国籍不明機が西方から侵入した場合、那覇基地からスクランブルをかけても、八重山列島には間に合わない」と、那覇基地のF4戦闘機パイロットは言う。
昨年9月、陸上自衛隊関係者が2度、下地島空港を視察した。目的は「空港一帯の地形の確認」だった。
11月には、中国海軍の潜水艦が下地島の西方沖を領海侵犯する事件が起きた。防衛庁幹部は「ここに自衛隊が展開できれば、国防上、これほど有意義な空港はない」と指摘する。
今年3月、自衛隊誘致を巡り、町が揺れた。
「巨額の補助金が入る」といううわさにあおられた町議会が、自衛隊誘致を決議したのだ。
町民の反発で撤回したが、誘致決議を推し進めた町議は「国はいずれ自衛隊を置く。また問題になる」と話す。
町は10月、隣の宮古島の4市町村と合併し、人口約5万5000人の宮古島市が誕生する。2012年度の伊良部架橋(伊良部―宮古間)開通を見越して空港の活用議論が始まっている。
新市長選に出馬する伊志嶺亮・平良市長(72)は「軍事利用に反対し、国際空港化を目指す。かつて国と県が示した振興策の実現を求める」と訴える。
が、この行革の時代に振興策などありえるのか、首をかしげる人は多い。地域活性化には空港の有効利用しかない。そこに、自衛隊待望論が亡霊のように現れては消える。
鬼束信安
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地域活性を看板にせずとも この島の重要性はもうすぐ活性する
これは メッセージ 1 (gesogeso1032 さん)への返信です.