大分の世話役夫婦殺傷中国籍元留学生
投稿者: kyurokuhachi 投稿日時: 2005/04/16 12:32 投稿番号: [17389 / 28311]
に無期懲役
地裁判決
「当時19歳、矯正可能」
大分県で平成十四年一月、留学生の世話をしていた建設会社会長、吉野諭(さとし)さん=当時(73)=夫婦を金目当てに殺傷、前年十二月には大阪市内で女性を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた元別府大留学生で中国籍の男(22)=犯行時少年=ら三被告の判決公判が十五日、大分地裁であった。鈴木浩美裁判長は、「金銭欲しさの悪質な犯行。留学生の面倒をみていた被害者の無念は察するに余りある」と三被告を指弾する一方、死刑を求刑されていた中国籍の男には無期懲役を言い渡した。
夫婦殺傷の共犯の元同大留学生の韓国籍、金●秀被告(29)には求刑通り無期懲役、中国籍の安逢春被告(26)に懲役十四年(求刑懲役十五年)をそれぞれ言い渡した。検察側は「控訴するか検討したい」としている。
鈴木裁判長は量刑理由で、中国籍の男について「大阪で女性を殺害した約三週間後に夫婦を襲うなど人命軽視の態度は顕著。死刑も考慮しなければならないが、捜査当局に進んで供述するなど事件解明に寄与した。犯行時は十九歳の少年で矯正の可能性がないとは言えない」と死刑回避の理由を述べた。
判決は、夫婦殺傷に関して「高齢の夫婦の抵抗を予想しておらず、事前に殺害までは計画していなかった」と三被告の殺意を否定。弁護側の主張をほぼ認め、強盗致死傷罪を適用した。
判決によると、三被告は元同大留学生でいずれも中国籍の朴哲(24)、張越(26)両容疑者と共謀。平成十四年一月十八日未明、生活苦からキャッシュカードを奪って現金を引き出そうと、吉野さん宅に押し入った。
中国籍の男は、この犯行の約三週間前の十三年十二月二十六日、朴容疑者と共謀し大阪市内のホテル客室で、風俗店から呼び出した女性=当時(35)=のキャッシュカードを奪い刺殺した。
朴、張両容疑者は夫婦殺傷の主犯格とされるが、直後に中国に逃走し国際手配されている。
◇
■死刑回避で遺族 「墓前に報告できない」
判決に対し、吉野諭さんの遺族は、「父に報告できない」などと無念の気持ちを語った。
公判終了後、大分市の弁護士会館で記者会見した吉野さんの遺族は、「死刑を望んでいたので、今回の判決では父に報告できない。無念だったと墓前で言いたい」と悔しさをにじませた。裁判長に対しては「もっと被告に謝罪するよう言ってほしかった」と不満を漏らした。
一方、大分地裁の鈴木浩美裁判長は判決で、「被害者は多くの留学生の面倒をみて『中国人留学生の父』と呼ばれていたのに命を奪われ、理不尽この上ない」とし、公判の最後では、「中国人留学生のために尽力した吉野さんという人がいたことを忘れないでほしい」と、三被告に異例の説諭をした。
裁判長は死刑を回避し無期懲役とした中国籍の男(22)に対しては「(殺された二人の)被害者の冥福を末永く祈ってもらいたい。君の後輩が日本でこのような犯罪を起こさないよう、間違った体験を繰り返さないよう、何ができるか考えてほしい」と諭した。
◇
≪現代の理念にそぐわぬ判決≫
土本武司・筑波大名誉教授(刑法)の話「中国籍の男は、三週間前にも大阪で強盗殺人事件に関与しており当然、死刑にすべきだ。犯罪の凶悪化を防ぐための刑の厳罰化という最近の傾向に反する判決だ。男が犯行当時、十九歳だったことから少年法の保護の精神を尊重したのだろうが、現代の理念にそぐわない。凶悪事件の低年齢化を防ぐため、責任を自覚させるという少年法のもうひとつの精神が抜けている。逮捕後、捜査当局に進んで供述したのも死刑を免れた理由だろうが、刑は犯行そのものを正当に判断すべきであり、情状面を過大評価してはならない」
◇
大分の世話役夫婦殺傷事件 平成14年1月18日未明、別府大元留学生5人が、大分県山香町の建設会社会長、吉野諭さん=当時(73)=方に強盗目的で侵入。妻の恵美子さん(75)に暴行を加え、助けに入った吉野さんを刺殺し逃走した。当時少年だった中国籍の男(22)、韓国籍の金●秀(29)、中国籍の安逢春(26)の3被告が強盗殺人容疑などで逮捕された。主犯格とされる中国籍の朴哲容疑者(24)と張越容疑者(26)は中国へ逃走した。男は朴容疑者と共謀し13年12月26日夕、大阪市北区のホテルで、女性=当時(35)=を殺害しキャッシュカードを奪ったとして強盗殺人事件でも起訴されている。
「当時19歳、矯正可能」
大分県で平成十四年一月、留学生の世話をしていた建設会社会長、吉野諭(さとし)さん=当時(73)=夫婦を金目当てに殺傷、前年十二月には大阪市内で女性を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた元別府大留学生で中国籍の男(22)=犯行時少年=ら三被告の判決公判が十五日、大分地裁であった。鈴木浩美裁判長は、「金銭欲しさの悪質な犯行。留学生の面倒をみていた被害者の無念は察するに余りある」と三被告を指弾する一方、死刑を求刑されていた中国籍の男には無期懲役を言い渡した。
夫婦殺傷の共犯の元同大留学生の韓国籍、金●秀被告(29)には求刑通り無期懲役、中国籍の安逢春被告(26)に懲役十四年(求刑懲役十五年)をそれぞれ言い渡した。検察側は「控訴するか検討したい」としている。
鈴木裁判長は量刑理由で、中国籍の男について「大阪で女性を殺害した約三週間後に夫婦を襲うなど人命軽視の態度は顕著。死刑も考慮しなければならないが、捜査当局に進んで供述するなど事件解明に寄与した。犯行時は十九歳の少年で矯正の可能性がないとは言えない」と死刑回避の理由を述べた。
判決は、夫婦殺傷に関して「高齢の夫婦の抵抗を予想しておらず、事前に殺害までは計画していなかった」と三被告の殺意を否定。弁護側の主張をほぼ認め、強盗致死傷罪を適用した。
判決によると、三被告は元同大留学生でいずれも中国籍の朴哲(24)、張越(26)両容疑者と共謀。平成十四年一月十八日未明、生活苦からキャッシュカードを奪って現金を引き出そうと、吉野さん宅に押し入った。
中国籍の男は、この犯行の約三週間前の十三年十二月二十六日、朴容疑者と共謀し大阪市内のホテル客室で、風俗店から呼び出した女性=当時(35)=のキャッシュカードを奪い刺殺した。
朴、張両容疑者は夫婦殺傷の主犯格とされるが、直後に中国に逃走し国際手配されている。
◇
■死刑回避で遺族 「墓前に報告できない」
判決に対し、吉野諭さんの遺族は、「父に報告できない」などと無念の気持ちを語った。
公判終了後、大分市の弁護士会館で記者会見した吉野さんの遺族は、「死刑を望んでいたので、今回の判決では父に報告できない。無念だったと墓前で言いたい」と悔しさをにじませた。裁判長に対しては「もっと被告に謝罪するよう言ってほしかった」と不満を漏らした。
一方、大分地裁の鈴木浩美裁判長は判決で、「被害者は多くの留学生の面倒をみて『中国人留学生の父』と呼ばれていたのに命を奪われ、理不尽この上ない」とし、公判の最後では、「中国人留学生のために尽力した吉野さんという人がいたことを忘れないでほしい」と、三被告に異例の説諭をした。
裁判長は死刑を回避し無期懲役とした中国籍の男(22)に対しては「(殺された二人の)被害者の冥福を末永く祈ってもらいたい。君の後輩が日本でこのような犯罪を起こさないよう、間違った体験を繰り返さないよう、何ができるか考えてほしい」と諭した。
◇
≪現代の理念にそぐわぬ判決≫
土本武司・筑波大名誉教授(刑法)の話「中国籍の男は、三週間前にも大阪で強盗殺人事件に関与しており当然、死刑にすべきだ。犯罪の凶悪化を防ぐための刑の厳罰化という最近の傾向に反する判決だ。男が犯行当時、十九歳だったことから少年法の保護の精神を尊重したのだろうが、現代の理念にそぐわない。凶悪事件の低年齢化を防ぐため、責任を自覚させるという少年法のもうひとつの精神が抜けている。逮捕後、捜査当局に進んで供述したのも死刑を免れた理由だろうが、刑は犯行そのものを正当に判断すべきであり、情状面を過大評価してはならない」
◇
大分の世話役夫婦殺傷事件 平成14年1月18日未明、別府大元留学生5人が、大分県山香町の建設会社会長、吉野諭さん=当時(73)=方に強盗目的で侵入。妻の恵美子さん(75)に暴行を加え、助けに入った吉野さんを刺殺し逃走した。当時少年だった中国籍の男(22)、韓国籍の金●秀(29)、中国籍の安逢春(26)の3被告が強盗殺人容疑などで逮捕された。主犯格とされる中国籍の朴哲容疑者(24)と張越容疑者(26)は中国へ逃走した。男は朴容疑者と共謀し13年12月26日夕、大阪市北区のホテルで、女性=当時(35)=を殺害しキャッシュカードを奪ったとして強盗殺人事件でも起訴されている。
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