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現状、実状、残酷物語

投稿者: popolikujyhtgrf 投稿日時: 2004/11/20 22:30 投稿番号: [14588 / 28311]

  心身症の患者さんに女性が多い理由の1つは女性の身体が男性よりも構造や機能が複雑にできているために調節が難しいということがあるのかも知れません。ただ女性患者さんの話をうかがっていると身体機能的なことに加え社会文化的な要因がかなり関係しているように感じます。
  病人の看病や子どもの世話、家事など多くのことが当然のごとく女性の仕事とされていませんか。主婦の仕事に給料を払うと20万円という話を聞いたことがあります。それに加え先生の仕事まで完璧を要求されるわけですからいつか身体に限界が来てもおかしくはないと思います。ある患者さんに「良い先生、良い妻、良い母なんて1人で全部できるはずがないと思うのですが」とお話したところ「まだありますよ」「えっ、何ですか」「良い嫁です」そうか最悪の場合1人4役なのかと妙に感心してしまいました。「どれか1つでもやめるというわけには行きませんか」とお願いすると「良い妻をやめます」と即座に返事が返って来ました。「よろしくお願いします」と治療に協力していただきました。
  「先生方共稼ぎですよね。だったら家事も分担したらいかがでしょうか」というお話をすると多くの女性の方々が「うんうん」と頷きますが女性患者さんの話をうかがうと自分から変えて行こうと考えている方は少ない様です。4役をこなして病気になってもそういう苦労に女性としての誇りをもっている方もいらっしゃる様です。
  「私の方がずっと大変なのよ」という苦労競争をしてはいませんか。治療のためには手抜きとまで行かなくても要領よくやる競争をしていただきたいのですが。
  ある女性患者さんの御主人に電話で「とにかく休養をとれる環境を作って下さい」とお願いした次の診察の時「先生、聞いてくれますか。主人がお前は寝とけと言って朝お味噌汁を造ってくれたんです」と幸せそうに話してくれました。この方は順調に回復しそれまで以上に御主人とラブラブになったという話で今回の話を締めくくらせていただきます。

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