私の論点 朝日新聞にみる左翼が抱える矛盾
投稿者: of_paradise_and_power 投稿日時: 2004/08/10 23:34 投稿番号: [13835 / 28311]
8/10のコラム、ポリティカにっぽんで「日本政府のゴキラクなことよ。アメリカのでたらめな開戦の実態が次々と明らかになっても、のほほんとアメリカを支持し続ける。いつまで自衛隊を出せば気がすむのか。この先どうするつもりなのか。」と書いていた。
朝日新聞がブッシュの戦争に反対しているのはみなさん御承知の通りである。国連決議もないまま戦争を行い、国際協調を妨げるアメリカは許せない、といったところだろう。しかし、どこかおかしいとは思わないだろうか?
つまり、一方で戦後アメリカによってもたらされた現在の憲法や戦後民主主義や東京裁判史観を肯定しておきながら、もう一方でイラク戦争に反対するというのは矛盾しているのではないだろうか。
現在のように日本が民主化されるにいたるまでには、それこそアメリカ軍による国際法無視の無差別都市爆撃や原爆によって多くの民間人の命が失われてきたわけだろう。
結果としての平和憲法や民主主義を肯定するのなら、当然そこに至るまでのさまざまな経緯についても肯定するのが道理ではないだろうか。
したがって、彼らは米軍による“蛮行”を正当化しなければ道理に合わないことになる。
にもかかわらず、それらのプロセスを一切無視して、結論部分である平和憲法、民主主義などの都合のよい部分だけを切り取って論ずることは、道理上許されないと思う。
しかも、彼らは西欧起源のはずである民主主義とか自由とか人権の理念が“人類普遍の原理”とまで称しているのだ。
戦前の日本は天皇主権の「天皇陛下万歳」だったものだから、それらの理念は無論戦後になって“アメリカ軍によって”もたらされたものであるはず。
この人たちが国連中心主義を唱えるのも奇妙なことである。
なぜなら、戦時中のアメリカ軍による大都市における絨毯爆撃や原爆投下などの“蛮行”は、すべて連合国(国連)の一員として行なわれたものだから。
当時の連合国(国連)はこの人道に反する行為の主体であっても客体ではないのだ。
ちょっと前までは朝日新聞はその夕刊の素粒子において、さんざんアメリカとブッシュを皮肉っていたものだ。
しかし、以上に述べたようなことが省みられることもなく、無節操にもイラク戦争、ブッシュの戦争に反対する朝日新聞と左翼たちは、やはり欺瞞と偽善に違いない。
チョムスキーは「アメリカに報復する資格などない」と絶叫する。しかし、俺に言わせれば、戦後アメリカ軍を指して“解放者”と述べた日本の左翼にアメリカを非難する資格などない。
たとえ反対するにしても、「悪しき日本軍国主義を駆逐し、日本に素晴らしき平和憲法と民主主義と人権思想をもたらしてくれたアメリカには感謝してもしきれない。だから、アメリカの軍事行動には一定の理解を示すけれども、戦争でたくさん人が死ぬから反対します」と、本来であれば言わなければならないはずだ。
彼らがアメリカの戦争に反対する時、私が以上に述べたことを想起してもらえれば幸いである。
これは メッセージ 13834 (sagam_2001 さん)への返信です.
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