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小泉内閣改革についての報道:コメント

投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2001/06/03 22:14 投稿番号: [1021 / 28311]
6/3の社説。

・読売
「医療費上限制   ひるまず恐れず検討してみよう」
「医療費上限制は、これまでの医療改革論議の中でも、表だっては取り上げられることのなかった「タブーのテーマ」だ。まさに「聖域なき見直し」にふさわしい果敢な朝鮮の一つと言える」

・朝日
「外国人参政権   棚上げに終わらせるな」
「国際刑事裁判   「人道先進国」になろう」

読売は相も変わらず、改革改革の大騒ぎぶりです。一面トップから「フリーターへの雇用保険」、「保育所の認可基準緩和」といった今回の規制改革を大きく取り上げています。まあ、毎度思うのですが、読売を信じると政府が世の中をよくしてくれているかのような勘違をしてしまいます。改めて結うまでもなく、改革論の報道には2つの問題点があります。政府の努力を報道することは政府の軍門に下ることです。政府に迎合することはマスコミとして最も恥ずべき事です。また、各論に落ちてゆくと読者にとって興味のわかない、小難しく、偽善の語れないつまらない話題になってゆきます。特に医療改革のような医者患者がそろって反対するような話題を取り上げ、政府を評価する姿勢を示すことは好ましくありません。小泉首相の答弁のごとく「改革」という金看板は振り回しても、各論に落としてゆくべきではないでしょう。

朝日の論調は読者の視点に立ち読者を気持ちよくしてくれる内容です。6/2の社説は機密費を取り上げ、機密費問題の疑惑解決なくして改革はあり得ないとの論調。6/3のトップはノンキャリアの天下りの集計と、いずれも政府を悪役と位置づけての批判。6/3の社説は国立刑事裁判所設立条約と外国人参政権への政府取り組みの悪さへの批判。読者は勧善懲悪ストーリーに沿った記事社説を気持ちよく読み、政府への批判の気持ちを心地よくはぐくめることでしょう。

もちろん読売が機密費追求に甘いというわけではなく、現在でも機密費のずさんな使途を暴く記事を掲載しています。しかし、読売はあくまで機密費の使い方を批判しているのに対し、朝日は機密費問題を改革を左右する試金石と位置づけています。小泉首相の改革は非常に多岐に渡っており、逆にそれがわかりにくさになっています。そのような複雑な全体を論議することなく機密費一点を改革の真ん中に位置づけて社説を展開する朝日の編集姿勢は読者にとって非常にわかりやすいものだと思います。

事実を伝えるよりもわかりやすく伝える。無味乾燥した内容ではなく、悪役批判の熱い感動を伝える。今日の朝日も読売を寄せ付けません。
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