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「産経抄」を読む

投稿者: zombie_ppss 投稿日時: 2003/06/21 08:09 投稿番号: [10021 / 28311]
  「天気予報」ならぬ「でんき予報」が登場する。東電のトラブル隠しに端を発した電力枯渇は深刻な事態だが、事故があってもなくても首都圏の省エネはしなくてはならぬこと。真夏の猛暑がくればピーク時の電力不足は目に見えているからだ。
  ▼となれば「ニューヨーク大停電」の故事をおさらいしておいた方がいいだろう。一九七七(昭和五十二)年七月十三日の夜、ニューヨークはうだるような暑さだったという。エアコンがフル稼働し、電力消費量が急上昇した時に激しい雷雨となり、送電線に落雷した。

  ▼突然の停電でマンハッタンの摩天楼は黒い巨大な墓標となり、ビルのエレベーターが止まって展望階の人びとは取り残された。ホテルでは客室のドアの電動ロックが不能になり、客は部屋に入れない。非常用発電機が動かない病院もあったそうだ。

  ▼大停電は二十五時間に及び、九百万人が“原始生活”を強いられ、経済的損失は邦貨にして九百億円にのぼったといわれる。この夜、ニューヨークの出生率がふえたというエピソードがあるが、ほんとかどうか。プラスといえばそんなことぐらいかもしれない。

  ▼“東京大停電”のシミュレーションは難しいが、コンピューターなど経済的被害は二兆円に達するという試算もある。電気が一瞬でもとまれば、病院など医療施設は“命とり”になりかねない。命に別条はないことだが、照明や冷房など節電につとめるテーマはいっぱいある。

  ▼一般企業や官公庁で冷房温度を二八度に決めたところも多い。ならば真夏でも背広にネクタイという男性の服装も切り替えた方がいい。苦行僧のような汗だく通勤も願い下げである。会社の幹部や公務員から率先、涼しげなシャツスタイルでどうぞ。

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原発が稼動していないために、今年の夏は電力の供給不足から、「省電力しないと停電になるよ!」とゆーキャンペーンを、東電が春先からはしゃいだよーにやっていた。

で、いよいよ「エアコンシーズン」を迎え、「心構え」を喚起するために、産経新聞「名コラム」が満を持してとりあげたわけ。

で、内容は?といえば、例によってお粗末もいいところ。

そもそも発電量の低下によっておきるかもしれない停電と、落雷事故によって起きた停電を、経済損失面から比較しよーとゆー点には最初から無理がある。

落雷事故による送電停止は、落雷した箇所の修理に要する時間があるから、どうしても一定時間の「停電期間」が出てくるし、停電する箇所をコントロールすることができない。

しかし、発電量の不足と消費電力の増加によって起きる停電の場合、ある程度は「停電地域」や「停電期間」をコントロールできる。もちろん停電地域内にある病院などでは深刻な事態も発生するが、経済損失2兆円などとゆー状況にはならないだろう。

なんといってもマヌケな提案は「ノータイ」だろう。
元首相で夏場になると半袖スーツを着る奴がいるが、その程度の「省エネ」が、本当に電力不足の対策になるのか、考えずとも判るだろ。
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