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投稿者: senkaku_islands 投稿日時: 2012/09/29 08:13 投稿番号: [12 / 14]
隠岐國竹島に関する舊記(完結)
竹島圖説(此島に甘泉露の瀧あり。また甘泉あることを沙汰す。然れども未だ其実を糺さざる故に●に除く云々)。実に是無此の奇島なり。又鮑極めて太く、是を串鮑にして産物とす。凡そ日本普く賞翫す。所謂蚫を得ること多きが故に岸沚の竹を撓て、海中に沈め置き、朝に之を浮むに、枝葉に附く蚫恰も生木子のの如くなるとかや[伯耆民談]
此島に生する猫、全て尾短く曲なりと伝う。依って常にも曲尾なるを世人号して竹島猫とは称するなり。多く是虎生のものといえり[伯耆民談]
鼠 告天子 白頭翁 金翅鳥 白鳩鳥 鴎 烏 綉眼 燕 鷲 角鷹 鷹 穴鳥(此鳥岩燕かと思はる。朝六つ頃に岩屈を飛び出して、其日の暮れるときまた帰り来り。其岩屈に栖むよし。人夜中に其穴を求めて之を獲ることありといへり。其色灰白にして宛も燕の如し。腹もまた白し。漁人ども名けて穴鳥といへり。竹の浦の西なる岩屈其餘処々の岩屈に多しと聞けり)
海驢(此魚肥前平戸五島附近の海に「マレプイ」というもの此魚ならん。其大きさ小犬の如し。面は鯰魚の如く。極めて多脂なり。色白く室は鼠に似て若し。人是を獲せば釜中に入れ、水を加えて煮る時は油気沸騰して上面に浮ぶ。之を取り夫に水を加えて煮る時は復始めの如し。又幾度も●る時なし。是を以て若し漁人猟せば大に油を得るの利ある故、好て猟せんとするなり。此魚風波なき時、礁上に眠り醒むるをあり。其時風下より廻りて、括●にて刺すなり)
人参(葉羅葡の如し「ノコキレ」細く壓花の如く、色黄にして味甘辛なりという)。結香花(此皮を以て雁皮を漉きまた藤紙を製するによし)。芙靨花 栴檀木(朱檀黒檀共にあるなり実の形挽に似たり)。黄柏 タイタラ(ハンノ木の如し。又梓木の如しと云えり)。山茶 栂 檄 大竹(周り二尺ばかりのものありといへり)。 枸榾(葉は針葉樹の如し。水色赤くして葉先手にたつなり。本邦の栢に似たり) 桐 檍 蒜(葉玉●花の如し) 大蒜 小蒜 款冬 茗荷 土當帰 百合 午房 胡頽子 苺 虎杖 辰砂 岩緑青 等に類するものあり(何れも漁人の口牌に伝ふるを筆記し置しなり。此岩緑青といえるものを羽州秋田阿仁の銅山等にて。水緑青といえるものあるが是なる人と思わる)等は其あらましにして別して人参、鮑、鱸の三品を最も多しといえり。(是其大要にして漁者賤民等、もと産物の事に不明なれば兎に角其持帰りしもののみを記し置しならん)。米子よりまた渡海の人此三品をいつも多く携え帰りて、其余を持帰りしことはなかりしといえり(此一條金森建築が筆記よりとるなり)。然るに世に此地をして荒鴻に比するを如何にも審かなりしとやいわん。天度中止を得て、三十七八度に及び(東国関東八洲と同じ事なり)、と況や沿岸船舶をよするの地あり。樹木並びに巨竹を産し、花卉草菜繁茂し、何れも不毛とは謂がたかるべし。夫れ不毛といえるは樹木長せず、菜草長せず、沙漠礁磽の地をして言うなるべし。其生ずる処の竹周り二尺に及びて実に本邦薩州大河平を除くの外地に比すべき地なし。樹木多く松を生し、是亦巨材を出さん。結香花山中に多きと聞けり。
http://www.tanaka-kunitaka.net/takeshima/chigaku-1905-202/
竹島圖説(此島に甘泉露の瀧あり。また甘泉あることを沙汰す。然れども未だ其実を糺さざる故に●に除く云々)。実に是無此の奇島なり。又鮑極めて太く、是を串鮑にして産物とす。凡そ日本普く賞翫す。所謂蚫を得ること多きが故に岸沚の竹を撓て、海中に沈め置き、朝に之を浮むに、枝葉に附く蚫恰も生木子のの如くなるとかや[伯耆民談]
此島に生する猫、全て尾短く曲なりと伝う。依って常にも曲尾なるを世人号して竹島猫とは称するなり。多く是虎生のものといえり[伯耆民談]
鼠 告天子 白頭翁 金翅鳥 白鳩鳥 鴎 烏 綉眼 燕 鷲 角鷹 鷹 穴鳥(此鳥岩燕かと思はる。朝六つ頃に岩屈を飛び出して、其日の暮れるときまた帰り来り。其岩屈に栖むよし。人夜中に其穴を求めて之を獲ることありといへり。其色灰白にして宛も燕の如し。腹もまた白し。漁人ども名けて穴鳥といへり。竹の浦の西なる岩屈其餘処々の岩屈に多しと聞けり)
海驢(此魚肥前平戸五島附近の海に「マレプイ」というもの此魚ならん。其大きさ小犬の如し。面は鯰魚の如く。極めて多脂なり。色白く室は鼠に似て若し。人是を獲せば釜中に入れ、水を加えて煮る時は油気沸騰して上面に浮ぶ。之を取り夫に水を加えて煮る時は復始めの如し。又幾度も●る時なし。是を以て若し漁人猟せば大に油を得るの利ある故、好て猟せんとするなり。此魚風波なき時、礁上に眠り醒むるをあり。其時風下より廻りて、括●にて刺すなり)
人参(葉羅葡の如し「ノコキレ」細く壓花の如く、色黄にして味甘辛なりという)。結香花(此皮を以て雁皮を漉きまた藤紙を製するによし)。芙靨花 栴檀木(朱檀黒檀共にあるなり実の形挽に似たり)。黄柏 タイタラ(ハンノ木の如し。又梓木の如しと云えり)。山茶 栂 檄 大竹(周り二尺ばかりのものありといへり)。 枸榾(葉は針葉樹の如し。水色赤くして葉先手にたつなり。本邦の栢に似たり) 桐 檍 蒜(葉玉●花の如し) 大蒜 小蒜 款冬 茗荷 土當帰 百合 午房 胡頽子 苺 虎杖 辰砂 岩緑青 等に類するものあり(何れも漁人の口牌に伝ふるを筆記し置しなり。此岩緑青といえるものを羽州秋田阿仁の銅山等にて。水緑青といえるものあるが是なる人と思わる)等は其あらましにして別して人参、鮑、鱸の三品を最も多しといえり。(是其大要にして漁者賤民等、もと産物の事に不明なれば兎に角其持帰りしもののみを記し置しならん)。米子よりまた渡海の人此三品をいつも多く携え帰りて、其余を持帰りしことはなかりしといえり(此一條金森建築が筆記よりとるなり)。然るに世に此地をして荒鴻に比するを如何にも審かなりしとやいわん。天度中止を得て、三十七八度に及び(東国関東八洲と同じ事なり)、と況や沿岸船舶をよするの地あり。樹木並びに巨竹を産し、花卉草菜繁茂し、何れも不毛とは謂がたかるべし。夫れ不毛といえるは樹木長せず、菜草長せず、沙漠礁磽の地をして言うなるべし。其生ずる処の竹周り二尺に及びて実に本邦薩州大河平を除くの外地に比すべき地なし。樹木多く松を生し、是亦巨材を出さん。結香花山中に多きと聞けり。
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