地学雑誌 第201号

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P663(1行目まで)

投稿者: senkaku_islands 投稿日時: 2012/08/02 18:43 投稿番号: [19 / 23]
さて是よりして南の一大岬(此岬大岩組にして浪あらきよし)を廻り内に入る(此処濱形20丁ばかり東西に2つの岩岬あり。此処未申に向かう)。是を濱田浦という。

(按ずるに此島石州と対するが故に、濱田邊より漁者多く、此処をさして乗来りしにて、此名あるやと思わる。此濱砂濱にして、小石まざり流れ二つあり。其川源は山中の瀑布より出て、東方の大河二流を合て大小三峡にわかれ、其二條は此処に来り、一條は東濱に落ちるよし。此川また年魚を生ずること最も多しと)

又西なる一つの岬を廻りて(大岩組上なり)澗内に入り何れも大岩崕にして壁立し処々に窟あり(此岩崛の内石燕多しと)。又瀑布あり(岩崖の懸り高凡そ三十丈)少しの岩岬を廻り(此邊皆絶壁なり)西へ出、竹の浦といえるに至る(此処濱形未向、砂濱平地十五丁ばかりなり。其中程に一條の流あり、此処に船を繋ぐによろしと。然れども南風劇しき地にして甚だ難所なりと船澗と云うにもあらざるよし、此の邊り山中尤巨竹多し。依て號るやと思わる)。


また西の方一つの大岩岬あり(此処西の端なり。岬燕尾に分かれて海中に突出す。大岩組上なりよし)。此処を廻り少し北の面に廻りて(此邊都て岩壁なり)大岩磯に出づ(澗形をなしたり、其澗中峨々たる岩壁にして、其高十丈余りあり。一説に此上に二百畳ばかりも敷るる岩崛ありといへり。海内実に無雙のものならん。中に石燕多きよし、石州雲州邊にて、此島を穴鳥といえり。また少し許り)

岩岬を廻りて(岩の組上なり)砂濱に出つ(此処また濱形六七丁あり。戍の方に向かう前に少しの)島あり(此島岩ばかりにして凡そ廻り三丁ばかりと聞けり。また此濱に少流れあり。然し此流れ西の方にては大一とす)。また一つの岬を廻り、海中に一つの島あり(樹木なし。周凡そ五六丁と聞く)。また升で一つあるよし。(此島西浦一の大島とす。凡そ十五六丁も周りあらんやに聞。周り皆岩にして其邊り暗礁多し)。つづきて大岩岬(此岩高凡百間といえり。海中に突出するよし)

廻りで北国浦といえるに出づ(濱形亥の方に向う。左右大岩岬。其間凡そ十五丁ばかり。砂濱なり是に三つの流れあり。何れも川源は島中の山にして、瀑布あるよし。是より乗るとこ聞り。其瀑布の邊り。実に風景目覚ましき景勝なるなりと)

小島一つあり。(北国浦の向う此瀬戸を)越えて、又大岩岬(&#22110;峨九十丈と聞く)廻りて(少し北に廻りて)柳の浦といへるに出づ(此処また左右大岩岬ありて、一つの澗となる澗内砂濱。十丁ばかり平地にして川二つあり。此邊に芦萩多きよしなり。此処の岬より少し高き地へ上れば、朝鮮の山よく見ゆるよし。朝鮮人は此処をさして乗り来るよしなり)。また此処に(柳の浦の向うなり)一つの島あり。(此島属島中の大なるものなり。凡廻り二十丁もあるべし。廻り皆岩壁なり。また少し北へ廻り)

一大岬を過(此岬大岩組にして海中に突出す北のはしなり)。東へ廻り少しの濱あり(平地にして谷川一つ。凡そ此間六七丁といえり。萩芦多し。左右大岩岬なり)。又前に三本柱といえる島あり(此岩の高さ百五十間にして、周り四十里ばかりという。其の二つは上に松の樹生えたり。一説此島皆離れたりともいう。また根は一つにして三つに分かれたりともいえり。此逢りの土人、此話をする時は実に不思議の様に説けり)。

伯耆民談竹島圖説(此島に甘泉の瀧あり。また甘泉あることを沙汰す。然れども未だ其実を糺さざる故に●に除く云々)。実に是無此の奇島なり(未完)。

http://www.tanaka-kunitaka.net/takeshima/chigaku-1905-201/


無雙
http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=slv1-ytpie9&p=%E7%84%A1%E9%9B%99

岩崛
澗(カン、ケン、たに、たにみず)
糺(キュウ、あざなう、ただす)
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