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蒸気機関車が引っ張る列車に乗ると

投稿者: unhoo 投稿日時: 2007/05/22 21:49 投稿番号: [3551 / 5305]
蒸気機関車が引っ張る列車に乗ることをあまりロマンチックに考えてはいけない。窓を開けると煤煙のなかの微塵が目の中にはいって、文字どおり「ひどい目」に遭う。手がいつのまにか煤で黒ずんでくる。戦前台湾の鉄道は、少数の「ガソリンカー」のほかは、みな石炭で走る機関車が引っ張って走った。わしは子どもだったから、窓を開けたがった。開けると必ず「ひどい目」に遭い、目的地へ着いた頃には両手が黒くなった。客車は煤煙を衝いて走っているのだ。

「ガソリンカー」というのは、ガソリンエンジンを装備した2両編成の客車で、これはよかった。乗客の少ない時間帯で使われたようで、先頭車だけエンジンがあったらしい。時には1両だけのこともあったようだ。昭和15年ごろから石油の使用統制がおこなわれたので、ガソリンカーはお蔵入りになったが、戦後また引っ張り出されて、20年あまり使われた。
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