紫陽花亭日乗

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經史子集 / 十三經

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/10/02 01:45 投稿番号: [603 / 735]
★ついでに。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本は、言語・風習などほとんどすべてにおいて中国の影響を色濃く受けています。
仏壇だってお位牌だって、もとは仏教ではなく儒教のものである、なんて
多くの日本人は知らないでしょう。

それなのに、日本における漢学は今では虫の息、ほぼ絶滅寸前です。
高校でも、古典の教科書に少し混ぜてあるくらい。
きちんと教えられる教師も少ないと思います。


【経史子集】についてですが、
これは『漢書』「藝文志」以来の書籍の分類・整理・評価で、
これにより中国の学問の形がほぼ確定しました。
「目録学」のルーツがこの『漢書』「藝文志」です。

経・・・大昔の聖人から孔子までの、聖人がかかわった書物。十三経。
易・書・詩・礼・春秋など。
「経」が一番重要です。「経」に増益はありません。


史・・・歴史書。世の中がどう動いてきたか。聖人の教えの正しさ、
聖人の教えはどういう歴史環境の中でできてきたかがわかります。
「二十四史」は、『史記』『漢書』にはじまり『明史』までの
正史二十四をいいます。


子・・・諸子百家です。一家言ある人の書物。
哲学・医学・思想・科学・物理など。


集・・・詩文です。


中国では伝統的にずっとこの分類方法を採用していきました。

日本の古い図書館も目録はこの分類、順番を踏襲しています。
京都大学図書館など。

上に書いたとおり「經」は増えませんが、
「史」「子」「集」は時代とともに増加します。

後代、清朝に至り、四庫全書がつくられました。

「四庫全書」とは、四つの庫(くら)に入れた全部の(まともな)本、というような意味です。

「四庫」はやはり、『漢書』「藝文志」以来の「経・史・子・集」の分類を
踏襲しています。

同じ規格、同じ大きさの文字でつくられ、中国3000年の本すべてが網羅されています。
目録だけで、内容のない本もあります。価値がないと判断されたものです。

三箇所におかれました。

ひとつは、北京の紫禁城(故宮)内。
ひとつは、満州(奉天)にあった皇帝の避暑用の別荘。
今ひとつは、浙江省杭州に。

ところが、
1900年・義和団の乱により北京紫禁城内の四庫全書は世界中に散逸。
浙江省の四庫全書も動乱により散逸。
満州の四庫全書のみ無事で現在北京に移されています。
現在は、すべてCDロムに入っているそうですね。

日本では、
明治以後、近代化するうちに、中国古典という学問に対する批判が起こりました。
中国古典は雑学であり、雑学=漢学は近代的な学問ではないという批判です。
漢学をやってもそれは、ただ物識りなだけ。社会に貢献しないというわけです。

そして、哲学、文学、東洋史、法学、経済学、倫理学・・・・等に分化、
独立し、それが定着して現在にいたっています。
で、それでいいんですか、なんです。ほんとうは。

それでは、全体像が掴めない、という弊害があります。
漢学は、ほんとうは細分化できないんだと思います。


中国文学には、血と肉があり、スケールが大きい。
体力で書いたか、と想われるようなものが多い。
日本文学には、高貴な孤高性があり、もののあはれがある。

◆十三經とは・・・

①易   ②書   ③詩   ④周禮(シュライ)   ⑤儀禮(ギライ)   ⑥禮記(ライキ)
⑦春秋公羊(クヨウ)傳   ⑧春秋穀梁傳   ⑨春秋左氏傳  
⑩論語   ⑪孟子   ⑫孝經   ⑬爾雅(ジガ)

『大學』『中庸』がありませんが、この二つは『禮記』のなかに含まれています。

「教育勅語」「終戦の詔勅」の言葉は『書經』から出ているそうです。

3200, 3201
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