一歩後退二歩前進戦略
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2009/09/14 08:28 投稿番号: [1943 / 2701]
【高英煥の眼
北朝鮮遠望】苦しまぎれの一歩後退二歩前進戦略
効果あった制裁
2009.9.13 18:46
北朝鮮の金正日総書記はクリントン元米大統領を平壌に呼びつけ、米国女性記者2人を「釈放」したのに続き、韓国・現代グループの玄貞恩会長に会った。玄会長には金剛山観光や開城観光の再開など“大きな土産”を持たせた。また、金大中元大統領の葬儀には弔問団を送り、李明博大統領にも面談させた。
韓国と米国を激しく非難し、核実験やミサイルで対内外情勢を超緊張状態に追い込んでいた北朝鮮が、なぜ柔軟な姿勢に変わったのか。レーニンの有名な「1歩後退2歩前進」路線を筆者は思いだした。情勢が不利になれば一歩退き、情勢が有利になれば2歩前進するという戦略だ。
北朝鮮は最初の核実験(2006年10月)の際、中国と米国の強い反発を非常に憂慮していた。しかし、当時の韓国の盧武鉉政権は北朝鮮にさらに多くの支援を与えてなだめる戦略を取り、中国も“怒り”を表明した後は再び北朝鮮をかばう戦略を取った。ブッシュ政権まで北朝鮮との対話路線に変わった。米国や中国、そして国際社会の制裁が「張り子の虎」だという確信を持った北朝鮮は、今年、再び核実験を強行した。
しかし、北朝鮮の計算ははずれた。オバマ米政権は北朝鮮の核実験に対抗して、強力で緻密な国際的制裁網を張りめぐらし始めた。
中国も北朝鮮の核実験に強い怒りを表した。国連の定める制裁物資が北朝鮮に入るのを遮断するなど、実質的な制裁を加えた。韓国の李明博政権は、北朝鮮の軍事的挑発と脅迫にもかかわらず原則を守り、毅然(きぜん)とした対北朝鮮政策を堅持してきた。
対外的環境が180度変わったのだ。北朝鮮は焦った。米国と国際社会の協力で、北朝鮮の最も大きな外貨獲得手段となっている武器輸出が断たれた。国際的な金融制裁も強化され、体制維持に最も大切な“アメ”であるドルが断たれつつあるのだ。
中国から戦略物資の流入が減少し、韓国との関係悪化で外貨まで断たれた。北朝鮮にとって窒息しそうな状況になったのだ。北朝鮮は、米韓にその出口を見いだそうとしている。
米国からはクリントン元大統領を呼びつけ、韓国からは玄会長を呼びつけ、米国人女性記者と韓国人男性を釈放し、観光再開を受け入れた。これは国際社会の制裁を逃れ、対外情勢を核実験以前に戻そうとする戦略的意図とみていい。
筆者は先に「最大の試練、制裁を恐れる北」(7月31日付)と題する寄稿をした。今回、北朝鮮が低姿勢に出てきたことは、国際社会が制裁という正しい選択をし、その結果、北朝鮮が実際に苦しんでいることを意味する。
北朝鮮は苦しまぎれに「一歩後退二歩前進」戦略を採択した。しかし現体制下で核を簡単にあきらめることはないだろう。国際社会は北朝鮮の戦略に振り回されることなく、厳然とこれまでと同じ道を歩むべきだ。 (寄稿)
正論だなあ。
2009.9.13 18:46
北朝鮮の金正日総書記はクリントン元米大統領を平壌に呼びつけ、米国女性記者2人を「釈放」したのに続き、韓国・現代グループの玄貞恩会長に会った。玄会長には金剛山観光や開城観光の再開など“大きな土産”を持たせた。また、金大中元大統領の葬儀には弔問団を送り、李明博大統領にも面談させた。
韓国と米国を激しく非難し、核実験やミサイルで対内外情勢を超緊張状態に追い込んでいた北朝鮮が、なぜ柔軟な姿勢に変わったのか。レーニンの有名な「1歩後退2歩前進」路線を筆者は思いだした。情勢が不利になれば一歩退き、情勢が有利になれば2歩前進するという戦略だ。
北朝鮮は最初の核実験(2006年10月)の際、中国と米国の強い反発を非常に憂慮していた。しかし、当時の韓国の盧武鉉政権は北朝鮮にさらに多くの支援を与えてなだめる戦略を取り、中国も“怒り”を表明した後は再び北朝鮮をかばう戦略を取った。ブッシュ政権まで北朝鮮との対話路線に変わった。米国や中国、そして国際社会の制裁が「張り子の虎」だという確信を持った北朝鮮は、今年、再び核実験を強行した。
しかし、北朝鮮の計算ははずれた。オバマ米政権は北朝鮮の核実験に対抗して、強力で緻密な国際的制裁網を張りめぐらし始めた。
中国も北朝鮮の核実験に強い怒りを表した。国連の定める制裁物資が北朝鮮に入るのを遮断するなど、実質的な制裁を加えた。韓国の李明博政権は、北朝鮮の軍事的挑発と脅迫にもかかわらず原則を守り、毅然(きぜん)とした対北朝鮮政策を堅持してきた。
対外的環境が180度変わったのだ。北朝鮮は焦った。米国と国際社会の協力で、北朝鮮の最も大きな外貨獲得手段となっている武器輸出が断たれた。国際的な金融制裁も強化され、体制維持に最も大切な“アメ”であるドルが断たれつつあるのだ。
中国から戦略物資の流入が減少し、韓国との関係悪化で外貨まで断たれた。北朝鮮にとって窒息しそうな状況になったのだ。北朝鮮は、米韓にその出口を見いだそうとしている。
米国からはクリントン元大統領を呼びつけ、韓国からは玄会長を呼びつけ、米国人女性記者と韓国人男性を釈放し、観光再開を受け入れた。これは国際社会の制裁を逃れ、対外情勢を核実験以前に戻そうとする戦略的意図とみていい。
筆者は先に「最大の試練、制裁を恐れる北」(7月31日付)と題する寄稿をした。今回、北朝鮮が低姿勢に出てきたことは、国際社会が制裁という正しい選択をし、その結果、北朝鮮が実際に苦しんでいることを意味する。
北朝鮮は苦しまぎれに「一歩後退二歩前進」戦略を採択した。しかし現体制下で核を簡単にあきらめることはないだろう。国際社会は北朝鮮の戦略に振り回されることなく、厳然とこれまでと同じ道を歩むべきだ。 (寄稿)
正論だなあ。
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