悲劇
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2011/03/03 18:58 投稿番号: [3974 / 4504]
記事入力 : 2011/03/03 16:01:46
【コラム】中国朝鮮族の学者に降りかかった悲劇
2年前のある日、李敦球という中国の学者から連絡が来た。李氏とは以前、ソウルで1回会ったことがあるが、韓国の政治について知り尽くしている人物だった。李氏は帰国する直前、「本を何冊か買いたいので、教保文庫(ソウル市中心部の大型書店)に案内してほしい」と記者に依頼した。探していた本を見つけた李氏は、とてもうれしそうな様子だった。中国国務院の傘下にある世界発展研究所の朝鮮半島研究センター主任という肩書を持つ李氏は、中国政府が認める韓半島(朝鮮半島)の専門家だった。
昨年6月、取材のついでに北京で李氏に会おうとしたが、連絡がつかなかった。驚くことに、李氏はそのとき、スパイ容疑で当局に逮捕され、取り調べを受けていた。韓半島に関する中国の情報を北朝鮮に流出したというのだ。李氏が北朝鮮のスパイ行為を手助けしたという事実は、到底信じられなかった。
中国で韓半島に関する業務に携わり、李氏のように痛い目に遭った人はこれまで一人や二人ではない。10年前に記者が北京特派員として赴任した際、最初に会った李浜・元駐韓中国大使は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の訪中に関する機密を流出させたとして解職処分を受けた。また、中国共産党対外連絡部の南北担当部長として、韓国の特派員らと親交があった朝鮮族(韓国系中国人)の張留成氏は、中朝首脳会談の内容を外部に流出させた容疑で処刑された。韓国の特派員たちはこれらの事件に大きな衝撃を受け、中国に対する認識の転換を余儀なくされた。
先月25日、韓国のメディアに報じられた朝鮮族の学者、金煕徳氏(57)の運命もまた数奇なものだった。延吉大学と米国コネチカット州立大、東京大の大学院で学んだ金氏は、中国を代表する日本と韓半島の専門家だ。中国や香港はもとより、日本のメディアもたびたびインタビュー取材を依頼するほど、金氏はトップレベルの研究者として名高い人物だった。
中国社会科学院日本研究所の副所長を務めていた金氏は2009年2月、韓国や日本の情報機関に機密を流出させた容疑で逮捕され、懲役14年の実刑判決を受けた。裁判所が認めた金氏の起訴事実は、金総書記の健康状態や中国の医師団が治療のために訪朝したことを外部に漏らしたというものだ。金氏は事実上、今回の判決で一生を終えたといっても過言ではない。刑期を終えて出所するころには70歳を過ぎていることになる。また、機密漏えい罪は中国では社会復帰が不可能な重罪と見なされている。中国の少数民族として生まれた金氏は、学者として成功するため、血のにじむような努力を重ねてきた。しかし、金氏の努力と成功は、韓国と北朝鮮、中国、そして日本を含む、北東アジアの政治という巨大な車輪の下では一瞬の泡に過ぎなかった。
学者が研究を深めていく上で知り得る情報、それも外国の情報を外部に漏らしたからといって、懲役14年という極めて重い刑を科す国は、正常な国とはいえない。しかし、根本的な問題は、韓半島が南北に分断され、北朝鮮の体制がいまだ存続していることだ。金正日体制は抑圧的な中国の体制と手を組み、脱北者たちを連れ戻し、最近は前途ある中国の朝鮮族たちにまで犠牲をもたらしている。これは同族による殺りく、それも異民族の手を借りた最悪の殺りく行為だ。それにもかかわらず、北朝鮮の政権はいまだに「わが民族同士」と叫び、韓国にもこれに同調する人たちがいるというのは、皮肉としか言いようがない。
呂始東(ヨ・シドン)記者(デジタルニュース部次長待遇)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
ヒトモドキだから実態は判らんぞ。
【コラム】中国朝鮮族の学者に降りかかった悲劇
2年前のある日、李敦球という中国の学者から連絡が来た。李氏とは以前、ソウルで1回会ったことがあるが、韓国の政治について知り尽くしている人物だった。李氏は帰国する直前、「本を何冊か買いたいので、教保文庫(ソウル市中心部の大型書店)に案内してほしい」と記者に依頼した。探していた本を見つけた李氏は、とてもうれしそうな様子だった。中国国務院の傘下にある世界発展研究所の朝鮮半島研究センター主任という肩書を持つ李氏は、中国政府が認める韓半島(朝鮮半島)の専門家だった。
昨年6月、取材のついでに北京で李氏に会おうとしたが、連絡がつかなかった。驚くことに、李氏はそのとき、スパイ容疑で当局に逮捕され、取り調べを受けていた。韓半島に関する中国の情報を北朝鮮に流出したというのだ。李氏が北朝鮮のスパイ行為を手助けしたという事実は、到底信じられなかった。
中国で韓半島に関する業務に携わり、李氏のように痛い目に遭った人はこれまで一人や二人ではない。10年前に記者が北京特派員として赴任した際、最初に会った李浜・元駐韓中国大使は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の訪中に関する機密を流出させたとして解職処分を受けた。また、中国共産党対外連絡部の南北担当部長として、韓国の特派員らと親交があった朝鮮族(韓国系中国人)の張留成氏は、中朝首脳会談の内容を外部に流出させた容疑で処刑された。韓国の特派員たちはこれらの事件に大きな衝撃を受け、中国に対する認識の転換を余儀なくされた。
先月25日、韓国のメディアに報じられた朝鮮族の学者、金煕徳氏(57)の運命もまた数奇なものだった。延吉大学と米国コネチカット州立大、東京大の大学院で学んだ金氏は、中国を代表する日本と韓半島の専門家だ。中国や香港はもとより、日本のメディアもたびたびインタビュー取材を依頼するほど、金氏はトップレベルの研究者として名高い人物だった。
中国社会科学院日本研究所の副所長を務めていた金氏は2009年2月、韓国や日本の情報機関に機密を流出させた容疑で逮捕され、懲役14年の実刑判決を受けた。裁判所が認めた金氏の起訴事実は、金総書記の健康状態や中国の医師団が治療のために訪朝したことを外部に漏らしたというものだ。金氏は事実上、今回の判決で一生を終えたといっても過言ではない。刑期を終えて出所するころには70歳を過ぎていることになる。また、機密漏えい罪は中国では社会復帰が不可能な重罪と見なされている。中国の少数民族として生まれた金氏は、学者として成功するため、血のにじむような努力を重ねてきた。しかし、金氏の努力と成功は、韓国と北朝鮮、中国、そして日本を含む、北東アジアの政治という巨大な車輪の下では一瞬の泡に過ぎなかった。
学者が研究を深めていく上で知り得る情報、それも外国の情報を外部に漏らしたからといって、懲役14年という極めて重い刑を科す国は、正常な国とはいえない。しかし、根本的な問題は、韓半島が南北に分断され、北朝鮮の体制がいまだ存続していることだ。金正日体制は抑圧的な中国の体制と手を組み、脱北者たちを連れ戻し、最近は前途ある中国の朝鮮族たちにまで犠牲をもたらしている。これは同族による殺りく、それも異民族の手を借りた最悪の殺りく行為だ。それにもかかわらず、北朝鮮の政権はいまだに「わが民族同士」と叫び、韓国にもこれに同調する人たちがいるというのは、皮肉としか言いようがない。
呂始東(ヨ・シドン)記者(デジタルニュース部次長待遇)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
ヒトモドキだから実態は判らんぞ。
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