悪態
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2008/05/02 08:16 投稿番号: [2365 / 4504]
日本語って面白いな、と思わせる「悪態言葉」について先月書いた。「漱石の『坊っちゃん』にも出てきますよ」と教えてくださった人がいる。
▼昔読んだ本のあらすじはともかく、細かい内容は思い出せない。どこにどんな言葉が、のご教示はなかったから文庫本を買って読み直した。なるほど「唐変木(とうへんぼく)」「朴念仁(ぼくねんじん)」「篦棒(べらぼう)め」など古典的な悪態がいろいろ出てくる。
▼新米教師坊っちゃんの正義漢が言わせる悪態は、あだ名をつけた先輩教師にも向く。1人は野だいこ。「こんな奴(やつ)は沢庵(たくあん)石をつけて海の底へ沈めちまう方が日本の為(ため)だ」。次は赤シャツ。「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫っかぶりの…」。
▼百余年前に世に出たこの名作を、漱石は28歳で赴任した愛媛県尋常中学校(松山中学、現在は松山東高)での体験をもとに、松山を舞台に書いた。中学か高校のころに読む人が多いだろう。
▼アンケート結果がある。市民でつくる「松山坊っちゃん会」が松山東高の1年生を対象に調べた。「坊っちゃん」を最後まで読んだ生徒は、十数年前は約7割いた。近年は約4割に落ちたという。活字離れは漱石ゆかりの高校にも。
▼漱石は1週間かそこらで一気呵成(かせい)に書き上げたともいわれる。文庫本で180ページほどだが、読むのも一気にいきたい。国民的作家は悪態言葉でも飽きさせない。誰かに悪態をつきたくなったら、新聞を読めばすぐに見つかる。
=2008/05/02付 西日本新聞朝刊=
悪態だったら朝鮮人にはかないません。
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