中塚明さん
投稿者: jgeilsbandfreek 投稿日時: 2007/06/20 06:14 投稿番号: [1123 / 4504]
最新刊「現代日本の歴史認識−その自覚せざる欠落を問う」が、各界の反響を巻き起こしている。きな臭い時代、政治もメディアも改憲への歯止めのない坂を転げ落ちていく様相を呈している。中塚さんは日朝の近代史研究に半生を捧げ、近代日本の立ち遅れた朝鮮観を根底から覆す視点を切り開いてきた歴史家として知られる。
代表作に「日清戦争の研究」、当時の外務大臣陸奥宗光の外交を追究した「蹇蹇録の世界」など。とりわけ、近年、軍事大国化や有事法制の暗雲に覆われる政治状況の中で、90年代以降の中塚さんの仕事ぶりはめざましい。「近代日本の朝鮮認識」(研文出版)、「近代日本と朝鮮」(三省堂)、「歴史の偽造をただす」「歴史家の仕事」、若い世代向けに書かれた「これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の歴史」(以上高文研)…。
昨年、喜寿を迎えた中塚さんがなぜ、これほどまでに歴史研究に心血を注ぐのか。背景には、急速に右シフトした時代への強い危機感がある。憲法9条への攻撃、国連常任理事国入りをめざす動きなど、頭をもたげてきた日本の大国意識は、戦前の状況と似てきた。
「日本の近代史を考えるとき、客観的に見て、明治以降の朝鮮への侵略の歴史を視野に入れなくて、何が明らかになるだろうか。しかし、今の日本には、『明治の栄光、愚かな昭和の戦争』というような言説が大手を振っている」と強調してやまない。
作家・司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」、半藤一利さんの「昭和史」がその代表的な例。いずれも、「国民的」な人気を博しているといわれている。「はたしてそうだろうか」と中塚さんは、疑問を投げかける。
「国民一人ひとりに染みついた歪んだ朝鮮観は、日本の知識人にも大きな責任がある。そのことについて、日本の歴史研究者はもっと自覚的であってほしい。事実の前に謙虚であることは、何も恥かしいことではない。『ウソ』の事実をあたかも事実であるかのように言い続けること、それが恥かしいことだ」。心が揺さぶられる一冊である。(高文研刊、2400円+税)(朴日粉記者)
>国民一人ひとりに染みついた歪んだ朝鮮観
そうですよねえ。正確に把握しないと。報道に特に投げかけたい。
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