無いもの強請り
投稿者: except_chon 投稿日時: 2009/06/14 18:52 投稿番号: [146 / 1061]
>韓国では昨年1年間のベストセラー100位までのうち、韓国人作家による小説は5作品だけだった)。あとは大半が翻訳物や経営戦略・自己啓発書など。作家が作品を書けないからなのか、出版社が自らの役割を果たせていないからなのか、それとも読者が小説を理解できないからなのだろうか。
全てです。
【萬物相】村上春樹シンドローム
パール・バックの小説『大地』は、1930年代にノーベル文学賞とピューリッツァー賞を受賞した傑作だが、一歩間違えれば出版すらされずに終わるところだった。パール・バックの原稿を読んだ出版社編集者は、「非常に残念ですが、アメリカの読者は中国での出来事には興味がありません」と謝絶する手紙を送った。『大地』はこうして14回も突き返された。ところが、いざ出版されると、読者の反響は熱かった。21カ月以上にわたってベストセラーとなり、30以上の言語に翻訳された。
エッセー集を数冊出版したことがある韓国人作家は、「本を出してから、(韓国最大の書店)教保文庫に行き、目の前に広がる数十万種類の本を見ると、絶望するときがある」と言った。「こっちを見て」と競って叫んでいるかのような膨大な数の本の中で、果たして自分の本は読者に選ばれて生き残れるのか、と崖っぷちに立っているような気持ちになるという。これは作者も出版社も同じだろう。1冊の本を出すのも大変だが、その本をできるだけ多くの読者に読んでもらうのは、それ以上に難しく奥が深いことだ。
「ベストセラー」について語るときに挙げられるエピソードの一つが、イギリスのロマン派詩人バイロンのケースだ。バイロンは1812年、24歳の時にギリシャを旅行し出版した『チャイルド・ハロルドの巡礼』が思いがけない旋風を巻き起こし、「ある朝、目覚めたら有名になっていた」という有名な言葉を残した。ところが、この本の販売部数は、出版3日で500部、3週間で5000部だった。「飛ぶように売れた」とはいえ、当時の市場規模や印刷事情では、今とは比べものにならないほどの限界があったのだ。
日本の小説家、村上春樹の新作『1Q84』は出版12日目にして106万部も売れた。これほど短い期間にこれほど多くの本が売れたのは、全ジャンルを通じ日本でも初めてのことだ。そのおかげで、同作品のタイトルのモデルになった小説『1984』(ジョージ・オーウェル作)も売り切れ状態で、本に登場する曲を収録したCDは最近10日間で売れた枚数が過去20年間の売り上げ枚数を上回るという。
出版前に予約を受け付けたというから、初期販売部数には予約分も反映されていることだろう。それにしても、ある国を代表する作家が、作品で「代表」の役割をきちんと果たし、読者がその作家にふさわしい部数で応える出版・読書文化は実にうらやましい。韓国では昨年1年間のベストセラー100位までのうち、韓国人作家による小説は5作品だけだった)。あとは大半が翻訳物や経営戦略・自己啓発書など。作家が作品を書けないからなのか、出版社が自らの役割を果たせていないからなのか、それとも読者が小説を理解できないからなのだろうか。
/news/20090614000022
全てです。
【萬物相】村上春樹シンドローム
パール・バックの小説『大地』は、1930年代にノーベル文学賞とピューリッツァー賞を受賞した傑作だが、一歩間違えれば出版すらされずに終わるところだった。パール・バックの原稿を読んだ出版社編集者は、「非常に残念ですが、アメリカの読者は中国での出来事には興味がありません」と謝絶する手紙を送った。『大地』はこうして14回も突き返された。ところが、いざ出版されると、読者の反響は熱かった。21カ月以上にわたってベストセラーとなり、30以上の言語に翻訳された。
エッセー集を数冊出版したことがある韓国人作家は、「本を出してから、(韓国最大の書店)教保文庫に行き、目の前に広がる数十万種類の本を見ると、絶望するときがある」と言った。「こっちを見て」と競って叫んでいるかのような膨大な数の本の中で、果たして自分の本は読者に選ばれて生き残れるのか、と崖っぷちに立っているような気持ちになるという。これは作者も出版社も同じだろう。1冊の本を出すのも大変だが、その本をできるだけ多くの読者に読んでもらうのは、それ以上に難しく奥が深いことだ。
「ベストセラー」について語るときに挙げられるエピソードの一つが、イギリスのロマン派詩人バイロンのケースだ。バイロンは1812年、24歳の時にギリシャを旅行し出版した『チャイルド・ハロルドの巡礼』が思いがけない旋風を巻き起こし、「ある朝、目覚めたら有名になっていた」という有名な言葉を残した。ところが、この本の販売部数は、出版3日で500部、3週間で5000部だった。「飛ぶように売れた」とはいえ、当時の市場規模や印刷事情では、今とは比べものにならないほどの限界があったのだ。
日本の小説家、村上春樹の新作『1Q84』は出版12日目にして106万部も売れた。これほど短い期間にこれほど多くの本が売れたのは、全ジャンルを通じ日本でも初めてのことだ。そのおかげで、同作品のタイトルのモデルになった小説『1984』(ジョージ・オーウェル作)も売り切れ状態で、本に登場する曲を収録したCDは最近10日間で売れた枚数が過去20年間の売り上げ枚数を上回るという。
出版前に予約を受け付けたというから、初期販売部数には予約分も反映されていることだろう。それにしても、ある国を代表する作家が、作品で「代表」の役割をきちんと果たし、読者がその作家にふさわしい部数で応える出版・読書文化は実にうらやましい。韓国では昨年1年間のベストセラー100位までのうち、韓国人作家による小説は5作品だけだった)。あとは大半が翻訳物や経営戦略・自己啓発書など。作家が作品を書けないからなのか、出版社が自らの役割を果たせていないからなのか、それとも読者が小説を理解できないからなのだろうか。
/news/20090614000022
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