日本は何故、反省しないのか?

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その他の要因

投稿者: bosintang 投稿日時: 2001/05/21 23:18 投稿番号: [4669 / 60270]
>一点気になるのは、「その他の要因」はなかったか、ということです。例えば、現在発展途上国で人口が爆発的に増加しているのは、政策的に何か変化があったというよりは医療技術の進歩による新生児死亡率の低下及び平均寿命の延長が大きく寄与していると思われます。このような外的要因をどこまで排除できるかがカギになると思われますが、この点は如何にお考えでしょうか?

このような問題を論じる際に、日本人の研究を持ち出すと、やれ日帝美化だ、歪曲だといわれるので、できるだけ外国人の本を引き合いに出すことが多いのですが、フランス人のマサビュオーは、ご指摘のとおり、人口増加の原因を、日帝期の「近代医学の導入による死亡率の急速な低下」に求めています(『新朝鮮事情』白水社1985)。しかし、それは私の見た韓国の百科事典のデータでは確認できませんでした。

年度/粗出生率(CBR)/粗死亡率(CDR)/自然増加率(NIR)
1910   13.3    8.2    5.1
1920   27.7   23.3    4.4
1930   38.2   18.9   19.4
1940   32.0   18.0   14.0
1950   −
1960   42.0   13.0   29.0
1970   30.0    7.6   22.4
1980   22.1    6.7   15.4

一方、アメリカ人のピーティーは、
「多くの開発途上国を見れば、アフリカの国々は農業の生産性を向上させようとしていまでも必死で取り組んでいるし、インドやフィリピンの場合にも、いわゆる「緑の革命」を迎えたのは1960年代の半ばを過ぎてからであった。それに対して朝鮮では、20世紀の前半にこの農業革命が進められ、太平洋戦争の前夜には水田の生産性は、当時世界有数の生産性を誇った日本本土のそれと大差ない状態に達していた」(『植民地』読売新聞社1996)
として、日本による農業近代化を高く評価していますが、一方で、増産された米はほとんどが日本へ移出され、朝鮮人一人あたりの米消費量がむしろ下がった、というデータもあります。

このあたりは、かつてルパンさんともかなり議論しましたが、この時期の朝鮮半島の栄養事情が改善されたことを裏付けた資料はなく、「謎」として残っています。

私は、人口倍増という事実がある以上、日帝の過酷な収奪とそれに伴う朝鮮社会の窮乏という、今日の通説のほうに何らかの誤りがあるのではないかと思っています。
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