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朝鮮の農業/日本人恩人列伝2賀田直治

投稿者: monju_jz 投稿日時: 2005/04/11 10:53 投稿番号: [46021 / 60270]
京城日報 1935.9.14(昭和10)

禿山の退治と開墾と私鉄合同など
月出山に桜、ヂストマ退治
賀田直治氏

・・・来鮮したのは大正六年だというから、そう古顔じゃないが、仕事の上から見ると、相当充実しているので、余程昔から半島に根をおろした如く見える、山口県萩の産で、来鮮当時全北扶安郡北西面および舟山面の国有林二百余町歩の貸附をうけて以来今日まで二十数万円を投じて開墾に努め、接続地を買収して、それ道路た、それ溝渠だと手を入れ開鑿事務員や小作人の住宅、養蚕室などの設備まで整え、耕牛四十余頭を飼育し開拓に力を尽して、大正十四年には□八千余町歩の灌漑施設をなした・・・
次に特記すべきは、大正八年全南霊岩郡および康津郡に名だたる虎の棲むという月出山の一帯二千九十町歩の国有山野の貸附をうけ、地骨あらわな同山に巨費を投じて天然稚樹の保護をおこない栗や□さては杉檜などの植栽をなし、更に桜を植えて名山の風致をととのえるのに苦心した、更に長興郡に跨る国有山野二百四十余町歩の造林事業を完成した、それから伊藤さんのお声がかりで朝鮮勧農株式会社に一と肩入れることになり、長興郡の国有林野千七百五十町歩の造林事業に携わってこれを完成つづいて咸北にも同様植林事業をおこして禿山退治に専念した・・・・・・
全南の扶安は肺ヂストマの盛んなところで、住民はこの病虫にかたッ端から倒され、いずれも離散してすっかり荒廃に帰したが、同地に農場を開いた同氏は道路を修築したり、その工費を寄附したり、病虫の中間宿主たる河貝子を買い上げてやきすてたり、或は斯の方面の専門の博士を招いて、部落民に無料注射を施し、つづいて飲料水の改善をなす等、病源撲滅に死力を尽して、漸く健康地とした、その汗と□の尊さは、今なお地方民尊崇の的となっている、現在は京城商工会議所会頭であって、その他の名誉職にもついているが、文章もなかなか達者で『朝鮮経済を観る』ほか十七の著書をもっていて正五位に叙せられいる
【現住所、京城漢江通一一】=写真は賀田真治氏五十九歳
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