武士道という暗黙知の力
投稿者: kohshien21c 投稿日時: 2007/05/09 23:58 投稿番号: [5346 / 9237]
なるほど日本人が気がつかない見方があるものです。
ご参考まで掲載します。
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日本経済復活の原動力となった柔軟な精神風土
ジョン・C・ベック サンダーバード経営大学院教授
日本のビジネスマンの意識が激変している。最近、私が行った調査で「業務効率よりも戦略を重視する」「企業は独自性を持ち、競合他社と違いが無くてはならないと感じる」「外国のシステムや慣行を取り入れる」などの項目に対して、日本人ビジネスマンは肯定的な回答をしたのだ。
通説からいえば、日本人の思考は反対、すなわち「戦略よりも業務効率」「横並び」「外国のシステムの導入には慎重」のはずだ。
しかし、事実は違った。私はこの点に日本が長期の経済停滞、いわゆる「失われた15年」から脱した要因があると考える。とはいっても、単純に「外国の経営思考を受入れたから、日本経済が復活した」と言うわけではない。危機に際しては、伝統や慣習を捨て、適切と思われる思想を受入れる日本人の精神風土が、復活の根本要因と考えるのだ。
日本経済を5年前に予測する欧米人は皆無に近かった。なぜなら彼らの多くが「日本経済も、とうとう物事の法則に従い衰退期に入った」と考えていたからだ。
その法則とは、国、社会、企業、生き物など世の中のあらゆるものが、多少の違いはあれ、誕生→成長→成熟→衰退の過程を経るというものだ。ギリシャ、ローマ、英国、企業ではパン・アメリカン航空等がそうであったように、日本や日本企業もいつかは成熟から衰退に向かうと考えていたのだ。
しかし、現実は異なり敗戦から復興のときのように日本は復活を遂げ、またも欧米人を驚かせた。対照的に、日本人は自らの復活を自然なことのように受入れている。なぜか。日本人には再生という概念が定着しているからだ。
企業の再生などについても、それが可能ととらえるマインドセット(考え方)を経営者や社員が持つかどうかがキーポイントだ。同様に、日本経済復活に不可欠だったマインドセットが、冒頭に述べた柔軟な思考法。その根底にあるのが、日本人が昔から引き継いでいる「武士道」という精神風土だ。
具体的には、伝統的に侍が重視してきた文武両道の精神。戦うべきときには戦うという気構えと、歴史や哲学を学び、精神的な充実を追及する姿勢を平時において両立させてきた柔軟性だ。
この硬軟を使い分ける精神を日本人は、武士道という一種の”カルチャービークル”(乗り物)に乗せて受け継いでいる。米国で言えば、西部劇というビークルに乗せて開拓者精神を引き継がせているのと同じだ。
こう述べると、「現代人は別段、武士道を学ぶことはしていない」という反論があるだろう。確かに、直接的に武士道を学ぶ機会は無いが、親による躾や学校での教育、書物やマンガ、テレビ番組などを通して、武士道の精神を習得している。日本人には実感がないかもしれないが、日本で長く生活した外国人の私には、こうしたことが強く感じられる。
一種の暗黙知といえる武士道は、日本経済や日本企業の知られざる要因と言える。(談)
週間ダイヤモンド2000/05/12のWorld Voiceから
John C.Beck サンダーバード経営大学院教授兼研究ディレクター。アテンションカンパニー代表。ハーバード大学で東アジア学と社会学を専攻後、同大学院で組織行動学Ph.D取得。ハーバード大学、UCLA、IMD(スイス)、アイビースクール(カナダ)などで教鞭をとる。
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明治維新にも適応できる日本人の精神面からの分析でしょう。その武士道は日本神道に根ざすと説いたのが新渡戸稲造です。
ご参考まで掲載します。
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日本経済復活の原動力となった柔軟な精神風土
ジョン・C・ベック サンダーバード経営大学院教授
日本のビジネスマンの意識が激変している。最近、私が行った調査で「業務効率よりも戦略を重視する」「企業は独自性を持ち、競合他社と違いが無くてはならないと感じる」「外国のシステムや慣行を取り入れる」などの項目に対して、日本人ビジネスマンは肯定的な回答をしたのだ。
通説からいえば、日本人の思考は反対、すなわち「戦略よりも業務効率」「横並び」「外国のシステムの導入には慎重」のはずだ。
しかし、事実は違った。私はこの点に日本が長期の経済停滞、いわゆる「失われた15年」から脱した要因があると考える。とはいっても、単純に「外国の経営思考を受入れたから、日本経済が復活した」と言うわけではない。危機に際しては、伝統や慣習を捨て、適切と思われる思想を受入れる日本人の精神風土が、復活の根本要因と考えるのだ。
日本経済を5年前に予測する欧米人は皆無に近かった。なぜなら彼らの多くが「日本経済も、とうとう物事の法則に従い衰退期に入った」と考えていたからだ。
その法則とは、国、社会、企業、生き物など世の中のあらゆるものが、多少の違いはあれ、誕生→成長→成熟→衰退の過程を経るというものだ。ギリシャ、ローマ、英国、企業ではパン・アメリカン航空等がそうであったように、日本や日本企業もいつかは成熟から衰退に向かうと考えていたのだ。
しかし、現実は異なり敗戦から復興のときのように日本は復活を遂げ、またも欧米人を驚かせた。対照的に、日本人は自らの復活を自然なことのように受入れている。なぜか。日本人には再生という概念が定着しているからだ。
企業の再生などについても、それが可能ととらえるマインドセット(考え方)を経営者や社員が持つかどうかがキーポイントだ。同様に、日本経済復活に不可欠だったマインドセットが、冒頭に述べた柔軟な思考法。その根底にあるのが、日本人が昔から引き継いでいる「武士道」という精神風土だ。
具体的には、伝統的に侍が重視してきた文武両道の精神。戦うべきときには戦うという気構えと、歴史や哲学を学び、精神的な充実を追及する姿勢を平時において両立させてきた柔軟性だ。
この硬軟を使い分ける精神を日本人は、武士道という一種の”カルチャービークル”(乗り物)に乗せて受け継いでいる。米国で言えば、西部劇というビークルに乗せて開拓者精神を引き継がせているのと同じだ。
こう述べると、「現代人は別段、武士道を学ぶことはしていない」という反論があるだろう。確かに、直接的に武士道を学ぶ機会は無いが、親による躾や学校での教育、書物やマンガ、テレビ番組などを通して、武士道の精神を習得している。日本人には実感がないかもしれないが、日本で長く生活した外国人の私には、こうしたことが強く感じられる。
一種の暗黙知といえる武士道は、日本経済や日本企業の知られざる要因と言える。(談)
週間ダイヤモンド2000/05/12のWorld Voiceから
John C.Beck サンダーバード経営大学院教授兼研究ディレクター。アテンションカンパニー代表。ハーバード大学で東アジア学と社会学を専攻後、同大学院で組織行動学Ph.D取得。ハーバード大学、UCLA、IMD(スイス)、アイビースクール(カナダ)などで教鞭をとる。
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明治維新にも適応できる日本人の精神面からの分析でしょう。その武士道は日本神道に根ざすと説いたのが新渡戸稲造です。
これは メッセージ 1 (live_in_Asia さん)への返信です.