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金美齢 評論家・台湾総統府国策顧問

投稿者: imp_mania_jk 投稿日時: 2006/09/29 02:43 投稿番号: [4125 / 9237]
金美齢   評論家・台湾総統府国策顧問   SAPIO2005.7.13より

財界の中国熱を見ていると、大事なことを忘れていることがわかる。中国はいまだ共産党による一党独裁国家であるということだ。それゆえ、民主主義下ではあり得ない圧力を平気でかけてくるのである。では中国の政治的主張を受け入れれば安全にビジネスができるかというと、そうではない。中国は法治国家ではなく人治国家であり、世界でも有数の汚職社会であるからだ。

数年前、私はある台湾企業の経営者から次のような恐ろしい話を打ち明けられたことがあった。中国に進出した当初、地方政府がいろいろと優遇措置を取ってくれた。例えば部品を台湾から輸入する際、とりあえず関税を課せられるが、間にたった中国企業が輸入証明書を役所に提出すると税金が還付されるといった具合だった。ところが、あるとき突然その書類に問題があるとされた。するとブローカーが現れ、「金を出せば問題をなかったことにしてやる」と言ってきた。そもそも書類は中国企業が作成し、提出したものなので、ブローカーの要求を無視したところ、社員が逮捕され10年余りの禁固刑に処されてしまった。後で判明したことだが、地方政府の役人、中国企業、ブローカーは裏でつながっていたのである。結局、その経営者は中国に進出した5つの会社すべてをそこに残したまま、無一文で撤退することを余儀なくされた。これこそが、まさに「関門打狗」である。
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