新興国に押される中小企業
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2011/01/02 17:57 投稿番号: [9976 / 10735]
記事入力 : 2011/01/02 12:22:22
新興国に押される韓国中小企業、打開策はあるのか
京畿道安山市で産業機械用の精密制御部品を生産しているヨングァン産電は今年、インド企業への輸出契約が交渉の最終段階でキャンセルされた。台湾企業が割り込み、25%以上安い価格を提示したため、取引先が態度を変えた。ヨングァン産電幹部は「月15万ドル(約1260万円)の契約だったが、出荷量を増やして年3000万ドル(約25億1000万円)の輸出になることも期待していた大型案件だった。中国に工場を持つ台湾企業が安値を押し通したために、契約そのものが実現しなかった」と悔やんだ。
「輸出韓国」を支える中小企業が海外市場で苦戦している。今年の韓国の輸出は先月までに過去最高の4243億ドル(約35兆5200億円)に達するとみられるが、中小企業の比率は低下を続けている。
韓国貿易協会が最近実施した調査によると、2003年に韓国の輸出全体の53.1%を占めた中小企業の割合は、08年には38.8%にまで低下した。これまで輸出市場で「韓国号」を率いてきた中小企業の成長の場は閉ざされてきている。
■開発途上国に押される中小企業
年商1000億ウォン(約72億円)台のデジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)メーカーI社は、今年の輸出が売上高全体の60%に低下すると予想している。輸出が売上高の90%以上を占めていた2−3年前に比べると、事実上内需企業へと様変わりした格好だ。同社関係者は「中国、インド、台湾企業が低価格を武器に海外市場で勢力を伸ばしている。高価格の製品主体に戦略を転換し、輸出を再び増やすことが急務だが、容易ではない」と話した。
韓国の中小企業が外国の割安な製品に押され、市場を奪われていることは統計からも確認できる。韓国貿易協会によると、2004−08年に韓国は21品目で世界シェア1位から陥落した。特に20品目ではその座を中国企業に奪われた。
タワークレーンや掘削機などの建設用重機を輸出するインテックE&G技建は、昨年と今年の輸出実績が以前の半分以下に落ち込んだ。06−07年には年間200億ドル(約1兆6700億円)の輸出を記録したが、金融危機以降、世界の建設景気が落ち込み、業績が悪化した。
同社のキム・チュンウ社長は「以前は韓国のまねをしていた中国企業が最近はわれわれよりも優れた製品を安価で生産しており、冷や汗の連続だ」と語った。
■輸出品目の多様化と差別化課題
韓国の最近の輸出市場を見ると、大企業と中小企業の共存とは程遠い状況だ。大企業の輸出は08年の世界的な金融危機以来で最高の好調ぶりを示している。大企業が生産する半導体、船舶、自動車、フラットディスプレー、石油製品の輸出の伸び(449億ドル=約3兆7600億円)は、今年の輸出全体の伸びの半分以上を占める。
しかし、これら主要輸出品の生産に貢献している中小企業は数えるほどしかない。韓国貿易協会によると、最も好況を示した5品目で中小企業が占める割合は13.5%にとどまった。特に液晶パネル、自動車の輸出で中小企業が占める割合は4%にすぎない。
これまでは中小企業が大企業に納品した製品が完成品に使われれば、中小企業の製品も間接的に輸出されていた。しかし、その数値も05年の13%から08年には7.9%に低下した。これは大企業が系列企業から納品を受けたり、海外に部品や素材の調達先を変更したりしたことによるものだ。その結果、韓国の部品・素材輸入に占める中国製の割合は、09年時点で23.1%まで高まった。中小企業が韓国国内でも中国企業に押されている構図だ
輸出が特定の品目や企業群に集中している状況では、経済危機に見舞われた際のリスク分散が困難だ。貿易協会のチェ・ヨンミン博士は「ドイツのように各分野で輸出競争力が高い中小企業が多くないと、危機にしっかり耐えることはできない」と指摘した。
専門家は、新興国の企業との価格競争に没頭するより、中小企業にはデザインや技術力などで差別化を図る努力が求められると指摘する。
中小企業研究院のイ・ジュンホ博士は「例えば洗練されたデザイン、ユーザーの使い勝手など、中国企業が神経を使わない要素に中小企業がもっと関心を持ち、技術力の優れた製品を作るべきだ」と訴えた。
シン・ドンフン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
↓ぬグラフがあるが、悲惨です。
http://www.chosunonline.com/news/20110102000027
新興国に押される韓国中小企業、打開策はあるのか
京畿道安山市で産業機械用の精密制御部品を生産しているヨングァン産電は今年、インド企業への輸出契約が交渉の最終段階でキャンセルされた。台湾企業が割り込み、25%以上安い価格を提示したため、取引先が態度を変えた。ヨングァン産電幹部は「月15万ドル(約1260万円)の契約だったが、出荷量を増やして年3000万ドル(約25億1000万円)の輸出になることも期待していた大型案件だった。中国に工場を持つ台湾企業が安値を押し通したために、契約そのものが実現しなかった」と悔やんだ。
「輸出韓国」を支える中小企業が海外市場で苦戦している。今年の韓国の輸出は先月までに過去最高の4243億ドル(約35兆5200億円)に達するとみられるが、中小企業の比率は低下を続けている。
韓国貿易協会が最近実施した調査によると、2003年に韓国の輸出全体の53.1%を占めた中小企業の割合は、08年には38.8%にまで低下した。これまで輸出市場で「韓国号」を率いてきた中小企業の成長の場は閉ざされてきている。
■開発途上国に押される中小企業
年商1000億ウォン(約72億円)台のデジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)メーカーI社は、今年の輸出が売上高全体の60%に低下すると予想している。輸出が売上高の90%以上を占めていた2−3年前に比べると、事実上内需企業へと様変わりした格好だ。同社関係者は「中国、インド、台湾企業が低価格を武器に海外市場で勢力を伸ばしている。高価格の製品主体に戦略を転換し、輸出を再び増やすことが急務だが、容易ではない」と話した。
韓国の中小企業が外国の割安な製品に押され、市場を奪われていることは統計からも確認できる。韓国貿易協会によると、2004−08年に韓国は21品目で世界シェア1位から陥落した。特に20品目ではその座を中国企業に奪われた。
タワークレーンや掘削機などの建設用重機を輸出するインテックE&G技建は、昨年と今年の輸出実績が以前の半分以下に落ち込んだ。06−07年には年間200億ドル(約1兆6700億円)の輸出を記録したが、金融危機以降、世界の建設景気が落ち込み、業績が悪化した。
同社のキム・チュンウ社長は「以前は韓国のまねをしていた中国企業が最近はわれわれよりも優れた製品を安価で生産しており、冷や汗の連続だ」と語った。
■輸出品目の多様化と差別化課題
韓国の最近の輸出市場を見ると、大企業と中小企業の共存とは程遠い状況だ。大企業の輸出は08年の世界的な金融危機以来で最高の好調ぶりを示している。大企業が生産する半導体、船舶、自動車、フラットディスプレー、石油製品の輸出の伸び(449億ドル=約3兆7600億円)は、今年の輸出全体の伸びの半分以上を占める。
しかし、これら主要輸出品の生産に貢献している中小企業は数えるほどしかない。韓国貿易協会によると、最も好況を示した5品目で中小企業が占める割合は13.5%にとどまった。特に液晶パネル、自動車の輸出で中小企業が占める割合は4%にすぎない。
これまでは中小企業が大企業に納品した製品が完成品に使われれば、中小企業の製品も間接的に輸出されていた。しかし、その数値も05年の13%から08年には7.9%に低下した。これは大企業が系列企業から納品を受けたり、海外に部品や素材の調達先を変更したりしたことによるものだ。その結果、韓国の部品・素材輸入に占める中国製の割合は、09年時点で23.1%まで高まった。中小企業が韓国国内でも中国企業に押されている構図だ
輸出が特定の品目や企業群に集中している状況では、経済危機に見舞われた際のリスク分散が困難だ。貿易協会のチェ・ヨンミン博士は「ドイツのように各分野で輸出競争力が高い中小企業が多くないと、危機にしっかり耐えることはできない」と指摘した。
専門家は、新興国の企業との価格競争に没頭するより、中小企業にはデザインや技術力などで差別化を図る努力が求められると指摘する。
中小企業研究院のイ・ジュンホ博士は「例えば洗練されたデザイン、ユーザーの使い勝手など、中国企業が神経を使わない要素に中小企業がもっと関心を持ち、技術力の優れた製品を作るべきだ」と訴えた。
シン・ドンフン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
↓ぬグラフがあるが、悲惨です。
http://www.chosunonline.com/news/20110102000027
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