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受難と忍耐の前、克服と雄飛の後 2

投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2010/01/01 11:56 投稿番号: [9204 / 10735]
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短期成長のひずみ
社会の統合力に課題

  数10年先の未来図が現実のものになるか否かはともかく、韓国の実績と潜在能力が高く評価されていることは間違いない。では、成功の永続は何にかかっているのか。
  アタリ氏は同書で、北韓による2つの破滅的なシナリオを避け、独自の路線を切り開く能力があるかどうかにかかっていると警告する。そのシナリオの一つは、北韓独裁政権の崩壊によって南北統一を余儀なくされ、膨大な経済的コストを負う懸念。もう一つは、北韓が仕掛ける破れかぶれの軍拡競争が、韓国の半世紀にわたる奇跡の経済成長を無に帰す可能性だ。
  韓半島の平和定着と軟着陸的な統一の実現をどう導くかは、韓国の最も重要な課題である。だが、現在の韓国にはその重要課題に能動的に対処するためにも、成功の永続性を保障し「先進一流国家」に飛躍するためにも、解決・解消しなければならない問題をいくつも抱えている。
  それは何か。本源的な国力とも言うべき政治への信頼、社会的な統合力、経済効率と産業競争力、福祉など社会的安全弁の充実、効果的な軍事力、そしてこれらを背景にした強靭な外交力だ。その多くは国民的なモラルの問題にかかわるといって過言ではない。
  この間の近代化が短期間に圧縮、あるいは爆発的に進展したために、その後遺症とも言うべき歪(ひずみ)が多くの分野で蓄積された。調整と成熟の期間を経て、本源的な近代化を遂げることには成功していない。韓国は類例のない成功で「ハングリー(空腹な)社会」から脱出したものの、その対価として未曾有の「アングリー(険悪な)社会」に変貌したと国内の識者らは憂える。世界最低の出産率、世界最高の離婚増加率と老人自殺率などは、そうした社会不安の反映と言えよう。
  政策の立法・執行に対する過剰な反発の常態化、経済効率や産業競争力を犠牲にする過激な労使紛争の頻発、一部メディアに踊らされた一昨年の狂牛病騒動も国民のモラル、忍耐力が後退した証であろう。法治国家の体をなさない事態が相次いだ。

過消費文化と社会の険悪性

  青少年の1割ほどが「10億ウォンが手に入るなら10年くらい監獄に入ってもいい」と答えている。2001年の世界価値観調査で、「馴染みのない人を信頼できますか」との質問に、「信頼できる」と答えたのはスウェーデン人66・3%、日本人は43・1%、米国人36・3%に対し、韓国人は27・3%だった。
  05年の同じ調査で、「政党を信頼する」と答えた韓国人はわずか23・8%と世界で最も低い。ちなみに、市民団体への信頼度は高く63・1%、司法部50・2%、大企業46・0%、行政部45・9%、労組41・5%の順だった。
  あまり表面には出てこない部門でも、韓国は深刻な病理を抱えている。1人当たり生態足跡(エコロジカル・フットプリント=個人の生活習慣が地球環境に加える圧力)において、OECD(経済開発協力機構)会員国のなかで最高を記録しているのがそれだ。米国を除けば、大型自動車保有比率、所得対比1人当たり電気消費量などで韓国はトップに位置する。
  韓国人の飲食、交通利用、住居環境、消費活動の4種類の日常活動を充足させるために必要な資源の確保と、廃棄物の処理に要する土地面積を測定した結果、全世界の人々が韓国人と同じように生活すれば、地球が2・08個必要になるとの調査結果(「05年韓国人の生態足跡」)もある。
  生命資源であるエネルギー、食糧の海外依存度が極めて高い韓国の過消費は放置できない。

3に続きます。
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