朝P「NHKはウリのリ−ダ−」
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2008/01/26 18:21 投稿番号: [6377 / 10735]
NHK新会長―報道機関を率いる自覚を
NHKの新会長に、アサヒビール社長などを務めた福地茂雄氏が就任した。
2代続けて会長が任期を全うできずに、不祥事で辞任する。そんな異常事態での船出である。強い逆風に、どんなかじ取りをして向かっていくのか。新会長に託された使命はきわめて重い。
NHKがこれまでにない危機にあるのは、単に不祥事が続いているからではない。記者らによる株のインサイダー取引という今回の事件は、報道機関の根幹にかかわるものだ。取材で入手した情報で金もうけをしたら、取材先や視聴者から全く信用されなくなる。報道機関としても公共放送としても、NHKはいまや存在意義そのものが問われているのだ。
その意味で、「私の最大のミッションは信頼回復だ」という新会長の認識は正しい。しかし、そのために何をするのかとなると、就任初日の発言を聞く限り、なんとも心もとない。
職員向けの就任あいさつや記者会見では、「コンプライアンス徹底をNHKの組織風土にする」というような抽象的な言い方が目立った。19年ぶりに外部から起用されたうえに、就任早々だから無理もないともいえるが、いまのNHKはそんな悠長なことをいっていられる状況にはない。
私たちはこれまで社説で、NHK会長は高いジャーナリズム精神の持ち主でなくてはならない、と強調してきた。ジャーナリズムにも放送界にも無縁な福地氏は、報道機関のトップとしてはふさわしくない、とも指摘した。
とはいえ、会長となったからには、福地氏には報道機関のトップとしての自覚を持ってもらいたい。そのうえで、報道機関や公共放送としての信頼をどう回復するか、はっきりとした姿勢を示さなければならない。
そんな中で、心配なのは政治との距離だ。NHKは予算を国会で通さなければならないため、たえず政治家に介入される危険を抱えている。政治家らから理不尽な要求があったときは、がんとしてはねつける覚悟がいる。
そのことを記者会見で問われた福地氏は「不偏不党という軸足だけはしっかり持っておきたい」と述べたが、心してもらいたい。
組織の抜本改革も待ったなしだ。ところが、いま八つあるチャンネル数を減らすといったスリム化についても、福地氏は「現在、判断がつきません」と語った。これでは物足りない。
福地氏には本当に危機感があるのか、疑問を抱かせることもある。
NHK会長になったのに、企業メセナ協議会理事長や東京芸術劇場館長を辞めないことだ。「会長としての業務執行に影響しない」というのだが、ここはやはりNHK会長に専念すべきだろう。
報道機関を率いる自覚を持って、改革の具体策を急がねばならない。視聴者はいつまでも待ってくれない。
NHKの新会長に、アサヒビール社長などを務めた福地茂雄氏が就任した。
2代続けて会長が任期を全うできずに、不祥事で辞任する。そんな異常事態での船出である。強い逆風に、どんなかじ取りをして向かっていくのか。新会長に託された使命はきわめて重い。
NHKがこれまでにない危機にあるのは、単に不祥事が続いているからではない。記者らによる株のインサイダー取引という今回の事件は、報道機関の根幹にかかわるものだ。取材で入手した情報で金もうけをしたら、取材先や視聴者から全く信用されなくなる。報道機関としても公共放送としても、NHKはいまや存在意義そのものが問われているのだ。
その意味で、「私の最大のミッションは信頼回復だ」という新会長の認識は正しい。しかし、そのために何をするのかとなると、就任初日の発言を聞く限り、なんとも心もとない。
職員向けの就任あいさつや記者会見では、「コンプライアンス徹底をNHKの組織風土にする」というような抽象的な言い方が目立った。19年ぶりに外部から起用されたうえに、就任早々だから無理もないともいえるが、いまのNHKはそんな悠長なことをいっていられる状況にはない。
私たちはこれまで社説で、NHK会長は高いジャーナリズム精神の持ち主でなくてはならない、と強調してきた。ジャーナリズムにも放送界にも無縁な福地氏は、報道機関のトップとしてはふさわしくない、とも指摘した。
とはいえ、会長となったからには、福地氏には報道機関のトップとしての自覚を持ってもらいたい。そのうえで、報道機関や公共放送としての信頼をどう回復するか、はっきりとした姿勢を示さなければならない。
そんな中で、心配なのは政治との距離だ。NHKは予算を国会で通さなければならないため、たえず政治家に介入される危険を抱えている。政治家らから理不尽な要求があったときは、がんとしてはねつける覚悟がいる。
そのことを記者会見で問われた福地氏は「不偏不党という軸足だけはしっかり持っておきたい」と述べたが、心してもらいたい。
組織の抜本改革も待ったなしだ。ところが、いま八つあるチャンネル数を減らすといったスリム化についても、福地氏は「現在、判断がつきません」と語った。これでは物足りない。
福地氏には本当に危機感があるのか、疑問を抱かせることもある。
NHK会長になったのに、企業メセナ協議会理事長や東京芸術劇場館長を辞めないことだ。「会長としての業務執行に影響しない」というのだが、ここはやはりNHK会長に専念すべきだろう。
報道機関を率いる自覚を持って、改革の具体策を急がねばならない。視聴者はいつまでも待ってくれない。
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