朝鮮食べ物談義

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賎人、焼き海苔を語る

投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2009/10/17 18:31 投稿番号: [4421 / 6487]
焼き海苔の思い出2009年10月17日
筆者   鄭銀淑

韓国海苔を使う料理といえばキムパプ(海苔巻き)が思い浮かぶが、写真上のムクパプ(ドングリ粉やそば粉の寒天)や写真下のそうめん、うどんにもつきものだ

  韓国みやげとしてすっかりおなじみの「韓国海苔」。アツアツのご飯をパリッと焼かれた海苔で巻いて食べる幸せは日韓共通ですね。
  今でこそ調味された海苔を買って食べますが、私が子供の頃(70年代)は家で焼いて食べるものでした。母が海苔にゴマ油を塗ったり、塩をふったりする姿が懐かしく思い出されます。当時、海苔は誕生日とかお客さんが来たときに食べる特別なおかずのひとつでした。焼いた海苔を何枚も重ねて包丁で6〜7等分に切ったものが食卓にのぼると、ちょっとぜいたくな気がしたものです。中高生のお弁当のおかずがたいてキムチと玉子焼きだけで、魚肉ソーセージが入っていたら大威張りという時代の話です。
  海苔に油を塗って塩をふることを「キムジェギ」といいます。子供の頃、母のとなりに座ってキムジェギを見るのが大好きでした。たまに塩をふらせてもらうのですが、その加減が難しかったことを覚えています。
  母のコーチを受け、中学生になった頃には一人でキムジェギができるようになりました。母は香りのいいゴマ油やエゴマ油にツヤ出しのために使う食用油を半分ずつ混ぜたもの、粒子の細かい塩などを用意して、「ウンスガ〜、キムジェギ   ハジャ(銀淑や、キムジェギしよう)   」と、勉強部屋にいる私を呼んだりしました。
  今、海苔に油を塗るときは専用のブラシを使いますが、当時は「スッカラッ(スプーン)」を用いていました。スプーンの背の部分に油をつけ、海苔にまんべんなく塗り、塩をふります。その上にまた新しい海苔を重ねて同じ作業をします。油が染み込むのを待ってから焼くとおいしく仕上がります。キムジェギまでは私がやりましたが、焼くのは母の役割でした。
  高校に上がる頃には網焼きまでまかされました。お客さんが来ると、母は「これは銀淑が焼いたんですよ」「もういつでもお嫁に出せます」などと言いながら海苔を出すので、うれしいような恥ずかしいような気持ちでした。韓国では「ノリの焼き方を見れば料理の腕がわかる」と言われた時代もあったのですね。
  仕事部屋の電熱コンロで久しぶりに海苔を焼いてみました。香ばしい香りが漂ってくると、母の顔が思い出され、さびしくなってしまいました。いまだにお嫁に行っていない私のことを、天国の母はどう思っているのでしょうか?


前にエンコリがあった時代に「日本の食べ物は油っこい」と言う賎人がいたが、
あれは自分たちの物差しで測っていたんだな。
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