朝鮮食べ物談義

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食都・全州、いただきます!

投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2007/09/29 22:42 投稿番号: [1786 / 6487]
  ソウルや釜山を基点に3泊4日程度の旅をする人に、地方への小旅行の好適地としておすすめしたいのが、全羅北道の全州です。朝鮮王朝を開いた李成桂を輩出した地として知られるなど、歴史的にも見どころは多いのですが、全州といえば何と言っても楽しみは「食」。古くから飲食文化が発達している全羅道のなかでも「食の都」として有名です。今回はその魅力の一部を紹介しましょう。

  「平壌の冷麺」、「開城の湯飯(クッパプ)」と並び、朝鮮王朝時代の三大料理のひとつと言われているのが「全州のピビムパプ」。日本では石焼きピビムパプが有名ですが、高温で具の味が変わってしまう石焼き式は本来のピビムパプではないそうです。市内に専門店はいくつかありますが、全州文化院の院長さんが「伝統的な味を出している」と言っていたのが中央洞にある「盛味堂」。牛肉のスープで炊いたご飯、3〜5年ものの醤油などでひとつひとつ味付けされた20種類もの具、1年もののコチュジャンをよく混ぜていただくと、上品な複合味が口いっぱいに広がります。

  最近、全州市が観光資源のひとつとして打ち出しているのが「マッコルリ」。市内にはマッコルリ専門店が集まる横丁や大型店ができています。ヤカンにたっぷり注がれたマッコルリ(12000ウォン程度=約1500円)を頼むと、鍋もの、キムチ、ナムル、魚介類、果物など10種類以上の無料のつまみが付いてきます。マッコルリをおかわりするともっといいつまみが出てきますから、飲兵衛にはたまりません。混雑していない時間帯なら、酒母(女将)にマッコルリを一杯ふるまってみましょう。飲食に関するホスピタリテイが発達している全州ですから、つまみをさらに一品増やしてくれたり、興がのれば歌の一曲も披露してくれたりするかもしれません。

  マッコルリを飲みすぎた翌朝は、クッパプ(汁かけ飯)で二日酔いを乗り切りましょう。全州は豆モヤシをたっぷり使ったクッパプ(汁かけ飯)も有名で、市内には有名店がいくつかありますが、小規模ながら地元庶民に愛されているのが南部市場にある「現代屋」。早朝から店を開け、午後2時には材料を使い切ってしまう人気店です。ここでは材料の作りおきはせず、女主人がお客さんの目の前で一杯ずつネギや青唐辛子、ニンニクなどを刻んでいます。何度も湯通ししたご飯の上にシャキシャキの豆モヤシをたっぷり乗せて、最後にアツアツのスープが注がれます。さっぱりと辛いスープとほどよい歯ごたえのご飯をすすっていると、サウナに入ったように汗が吹き出してきます。肥沃な全羅道の大地で育まれた食材の力を感じる瞬間です。辛いものが苦手な人は「メプチ   アンケー   ジュセヨ(辛くしないでください)」とひと言添えましょう。

  全州に限らず、全羅道では食の豊かさをあちこちで感じます。駅やバスターミナルの前の大衆食堂で4000ウォン程度(約500円)の定食を注文すると、主菜の汁物とご飯以外に、キムチ、ナムル、煮魚、塩辛などのつきだしが10皿以上付いてくることも珍しくありません。「食の都」への小旅行、ぜひ一度体験してみてください。

※仁川空港→全州は高速バスで約4時間。鉄道(KTXと在来線)ならソウル龍山駅から全州駅が約2時間。釜山→全州は高速バスで約3時間半。
http://www.asahi.com/international/seoul/TKY200708120102.html
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