日本は世界で「80番目」の国に堕ちる
投稿者: jgeilsbandfreak 投稿日時: 2008/12/28 10:38 投稿番号: [2210 / 4114]
【書評】『やがて日本は世界で「80番目」の国に堕ちる』潮匡人著
2008.12.28 08:33
潮匡人著「やがて日本は世界で『80番目』の国に堕ちる」(PHP研究所・1365円)
■無責任な人々への挑戦状
「一気に、思いのたけを綴(つづ)った」。著者の潮匡人氏がそう書いたように、本書には日本の現状への烈々たる思いが溢(あふ)れている。
日本はやがて世界で80番目の国となる。中国に物を言えず、米国に見放され、諸国から侮られる国となる。この最も悲観的な日本の未来図を、これでもかこれでもかと読者に突きつけ、氏は問うている。
なぜ、もっと、祖国を愛さないのか、なぜ、もっと、誠実に事実に向き合わないのかと。
かつて航空自衛隊に入隊した氏は、日本国と国民の防衛のために、究極的には身命を賭(と)す使命を選んだ。その覚悟を持ち、その立場に実際に立ったプロの視点で見る日本の防衛体制は、日本が独立国であることを疑わせるのに十分だ。
過去20年間に中国が軍事力を19倍に強大化したのとは対照的に、日本国政府は軍事力の整備を怠り、年々規模を縮小した。加えて、日本国憲法とその内閣法制局解釈、自衛隊法などで自衛隊を機能させないよう、雁字搦(がんじがら)めに縛ってきた。軍事力と名のつくものの一切を忌み嫌う体質に染まり、独立国として当然の、同盟国や国際社会への責務を果たす気概も失った。
いまや尖閣諸島にいつ何時、中国側が上陸してもおかしくない事態が出現している。にも拘(かかわ)らず、いまだ、わが国は「話し合い」という空(むな)しい言葉に縋(すが)る。外交を軍事で支えることの出来ない日本にとって、敗北は予定調和だというのか。
この国家異常事態に警鐘を鳴らしたのが、田母神(たもがみ)俊雄前空幕長だ。だが、麻生太郎首相は、その言葉に耳も貸さず、その問題提起の意味も考えず、切り捨てた。一国の宰相たり得ないことを暴露した首相に潮氏の怒りが爆発した瞬間である。そして生まれた本書は、日本を想(おも)い、次世代の日本人を想う氏の、国家観なき首相と多くの無責任な人々への挑戦状である。
豊かな素養と鋭い洞察から導き出されたこの裂帛(れっぱく)の警告の書と、想いを同じくする人は多いに違いない。(PHP研究所・1365円)
評・櫻井よしこ(ジャーナリスト)
>想いを同じくする人は多いに違いない。
増えていると思う。
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