竹島問題に及び腰の日本メディア
投稿者: jaway 投稿日時: 2004/01/18 12:31 投稿番号: [3124 / 18519]
2004/01/18
(産経新聞朝刊)
【正論】評論家・西尾幹二
竹島問題に及び腰の日本メディア韓国側利するだけの不作為の罪
≪戦後の空白期に不法占拠≫
竹島は日本が江戸時代から実効的に支配してきた領土である。
韓国は一九五三年と五四年に竹島を守るわが国の巡視船を銃撃し、武装解除し
ていた戦後日本の空白期につけこんで不法占拠した。韓国は銃撃後に警備隊を常
駐させ、既成事実化を図った。わが国の抗議は七一年までに三十五回にものぼっ
た。六五年の日韓条約では未解決のままに残ったが、「調停によって解決を図る」
の一文が入った。つまり国際司法裁判所への付託に韓国政府は合意したわけだが、
いまだこれに応じない。
こうして三十年ほど睨(にら)み合いが続いたが、韓国は再び動き出した。九
七年、島に接岸施設を建設し、二〇〇三年には郵便番号をつけた。朝夕の天気予
報に竹島地方のお天気が入っていることはつとに知られる。韓国は今月十六日に
竹島をあしらった記念切手を発行した。
なぜにわかに波風を立てようとするのか。尖閣諸島をめぐっても中国の論調に、
台湾統一に踏み出す第一歩として尖閣の日本領有を妨げとみなす見解が堂々と出
るようになった(産経新聞一月四日付朝刊)。国際環境が激変したときにのみ動
くもの、それが領土問題である。北東アジアの激変期が近づいている。人は肌に
感じ始めている。北方領土や竹島を取り戻すチャンスが来たのであり、それは尖
閣を奪われる危機でもある。日本はポカーンと口を開けて他人事のような顔をし
ているが、冷戦崩壊後、中韓両国は虎視眈々(たんたん)と目を光らせ、身じろ
ぎし始めている。
≪NHKの報道姿勢に問題≫
小泉首相は竹島の記念切手をめぐって「荒立てる動きはしないほうがいい」と
例によって穏便にやり過ごす姿勢だが、北東アジアの政治環境の急変するこのと
きに、今までと変わらぬ事なかれ主義でいいのだろうか。
北方領土に関しては声高の返還要請が国民こぞっての統一意思であるが、竹島、
尖閣に対しては政府もマスコミもなぜか口ごもる。首相の靖国参拝のニュースを
報じるNHKが「これに対する中国、韓国の強い反発が予想されます」などと言
わないでもいい余計なコメントをきまって付けるのは、公共放送の中立性に反す
ると私は常々考えているが、中国の調査船が尖閣領海を侵犯し、軍船が周遊する
不穏な動きをマスコミ、とりわけNHKがそのつどきちんと伝えることも、国際
情勢の変化する今、必要になった。
韓国人は竹島を知らなかった。八十キロ韓国寄りの鬱陵島をも十五世紀以来、
韓国は犯罪人の逃入を防ぐため、「空島政策」をとって放棄していた。江戸初期
から日本人は漁採目的で鬱陵島へ行く中継地として竹島を利用し、文献や地図に
両島が現れるのに対し、韓国にとって半ば捨てていた鬱陵島よりはるか遠い岩礁
の竹島など、ほとんど知見がなかった。日本が一九〇四年に竹島を島根県に編入
したとき、日本の強権下にあって、韓国は抗議できなかったと今は主張するが、
当時の協約による日韓間の外交顧問はアメリカ人で、韓国は外交権を奪われてい
たわけではない。単に竹島に関心がなかっただけである。
≪歴史的事実知らせる義務≫
さればこそ第二次大戦後、対日報復意図を持つアメリカも歴史事実を知ってい
て、五〇年に講和条約草案の注釈書に「鬱陵島とは異なり竹島には朝鮮名がなく、
かつて朝鮮によって領土主張がなされたとは思えない」と認定、サンフランシス
コ平和条約で日本が放棄する島の中に竹島は含まれないことになった。
しかるに五二年、公海上にいわゆる李承晩ラインが突如引かれ、竹島はライン
の内側に取り込まれ、日本漁船は締め出された。これに抗議したのは日本だけで
なく米英中の三国である。五三年、海上保安庁と島根県は竹島にいた韓国人に退
去を命じ、日本領土の標柱を立てること四度に及んだ。しかし韓国による武力行
使で、冒頭に記せるごとく万策尽きて今日に至る。
戦後の無力な日本に行った韓国の野蛮な武力行為を今はまず何よりも日本国民
に広く知らせる必要がある。新聞はもとより、ことに公共放送であるNHKは逃
げてはいけない。政府はNHKにドキュメント番組を作らせるなど内外に向け歴
史知識の普及に努めること、進行中の日韓歴史共同研究会議で両国の主張を展開
させ、両国のマスコミに全文を公開する協約を交わすことを私は差し当たりの提
言とする。韓国のマスコミは竹島に関する日本側主張の情報公開すら禁じている
と聞く。待った無しの激変期が近づいているのである。(にしお かんじ)
【正論】評論家・西尾幹二
竹島問題に及び腰の日本メディア韓国側利するだけの不作為の罪
≪戦後の空白期に不法占拠≫
竹島は日本が江戸時代から実効的に支配してきた領土である。
韓国は一九五三年と五四年に竹島を守るわが国の巡視船を銃撃し、武装解除し
ていた戦後日本の空白期につけこんで不法占拠した。韓国は銃撃後に警備隊を常
駐させ、既成事実化を図った。わが国の抗議は七一年までに三十五回にものぼっ
た。六五年の日韓条約では未解決のままに残ったが、「調停によって解決を図る」
の一文が入った。つまり国際司法裁判所への付託に韓国政府は合意したわけだが、
いまだこれに応じない。
こうして三十年ほど睨(にら)み合いが続いたが、韓国は再び動き出した。九
七年、島に接岸施設を建設し、二〇〇三年には郵便番号をつけた。朝夕の天気予
報に竹島地方のお天気が入っていることはつとに知られる。韓国は今月十六日に
竹島をあしらった記念切手を発行した。
なぜにわかに波風を立てようとするのか。尖閣諸島をめぐっても中国の論調に、
台湾統一に踏み出す第一歩として尖閣の日本領有を妨げとみなす見解が堂々と出
るようになった(産経新聞一月四日付朝刊)。国際環境が激変したときにのみ動
くもの、それが領土問題である。北東アジアの激変期が近づいている。人は肌に
感じ始めている。北方領土や竹島を取り戻すチャンスが来たのであり、それは尖
閣を奪われる危機でもある。日本はポカーンと口を開けて他人事のような顔をし
ているが、冷戦崩壊後、中韓両国は虎視眈々(たんたん)と目を光らせ、身じろ
ぎし始めている。
≪NHKの報道姿勢に問題≫
小泉首相は竹島の記念切手をめぐって「荒立てる動きはしないほうがいい」と
例によって穏便にやり過ごす姿勢だが、北東アジアの政治環境の急変するこのと
きに、今までと変わらぬ事なかれ主義でいいのだろうか。
北方領土に関しては声高の返還要請が国民こぞっての統一意思であるが、竹島、
尖閣に対しては政府もマスコミもなぜか口ごもる。首相の靖国参拝のニュースを
報じるNHKが「これに対する中国、韓国の強い反発が予想されます」などと言
わないでもいい余計なコメントをきまって付けるのは、公共放送の中立性に反す
ると私は常々考えているが、中国の調査船が尖閣領海を侵犯し、軍船が周遊する
不穏な動きをマスコミ、とりわけNHKがそのつどきちんと伝えることも、国際
情勢の変化する今、必要になった。
韓国人は竹島を知らなかった。八十キロ韓国寄りの鬱陵島をも十五世紀以来、
韓国は犯罪人の逃入を防ぐため、「空島政策」をとって放棄していた。江戸初期
から日本人は漁採目的で鬱陵島へ行く中継地として竹島を利用し、文献や地図に
両島が現れるのに対し、韓国にとって半ば捨てていた鬱陵島よりはるか遠い岩礁
の竹島など、ほとんど知見がなかった。日本が一九〇四年に竹島を島根県に編入
したとき、日本の強権下にあって、韓国は抗議できなかったと今は主張するが、
当時の協約による日韓間の外交顧問はアメリカ人で、韓国は外交権を奪われてい
たわけではない。単に竹島に関心がなかっただけである。
≪歴史的事実知らせる義務≫
さればこそ第二次大戦後、対日報復意図を持つアメリカも歴史事実を知ってい
て、五〇年に講和条約草案の注釈書に「鬱陵島とは異なり竹島には朝鮮名がなく、
かつて朝鮮によって領土主張がなされたとは思えない」と認定、サンフランシス
コ平和条約で日本が放棄する島の中に竹島は含まれないことになった。
しかるに五二年、公海上にいわゆる李承晩ラインが突如引かれ、竹島はライン
の内側に取り込まれ、日本漁船は締め出された。これに抗議したのは日本だけで
なく米英中の三国である。五三年、海上保安庁と島根県は竹島にいた韓国人に退
去を命じ、日本領土の標柱を立てること四度に及んだ。しかし韓国による武力行
使で、冒頭に記せるごとく万策尽きて今日に至る。
戦後の無力な日本に行った韓国の野蛮な武力行為を今はまず何よりも日本国民
に広く知らせる必要がある。新聞はもとより、ことに公共放送であるNHKは逃
げてはいけない。政府はNHKにドキュメント番組を作らせるなど内外に向け歴
史知識の普及に努めること、進行中の日韓歴史共同研究会議で両国の主張を展開
させ、両国のマスコミに全文を公開する協約を交わすことを私は差し当たりの提
言とする。韓国のマスコミは竹島に関する日本側主張の情報公開すら禁じている
と聞く。待った無しの激変期が近づいているのである。(にしお かんじ)
これは メッセージ 1 (ritiarno さん)への返信です.
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