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教科書について

投稿者: pretzs002 投稿日時: 2007/06/29 10:40 投稿番号: [37616 / 43168]
教科書内容の捉え方については、各国で異なりますので、
「世界の歴史教科書」(明石書店)より、執筆者の一人のドイツの教科書への感想を紹介いたします。
(この本の執筆者の多くは教育者ですので、ちと気になる箇所もありますが、端的に各国の特徴が理解できます。)

「ドイツの場合は、教科書もいろいろある材料の一つであって、それしか真実はない、これだけ覚えておけばいいというふうには教えません。
現に教科書によって記載されている数字などが異なっていたりすることもあります。
歴史的事項、年号や人名を覚えるというよりは、事実というのは見方によって違うから、一つの事実をどう見ていくかをその人なりに説得できるようにすることに重点が置かれています。
・・・・(中略)
ドイツでは、ドイツに戦争責任があったと断定的に書かれているのではなく、多くの資料をもとにできるだけ自分で考えて結論を出すよう工夫されていると思います。」

ちなみに、この本ではポーランドの教科書についても取り上げていますが、
アウシュビッツに対しても、強制収容所の創設という項目の中で代表的な収容所として1ページ半ほど紹介されているだけで、とくに悲劇性などは強調していないようです。
もちろん、ドイツに対しても「ドイツ兵」とか「ナチ党員」という呼び方をし、蔑視的な言葉は使ってはいないようで、ワルシャワ蜂起について書かれた箇所の一部が載っていましたが、淡々とした表現に感じました。

驚いたのは英国ですが、教科書は自由発行、自由採択になり、実質的には教科担当の先生が選ぶようです。
原爆投下については単独のテーマで扱い、肯定論から否定論まで様々な意見が載っており、そこから個々の考えを発展させるシステムのようです。。
(アメリカの教科書でも公式見解に基づく本文とは別に、資料やコラムで誤りであったという論調の意見を載せているものもあるようです。)

まぁ、教科書というものはそれ一つで黒白決めるものじゃないってことでしょうね。
そのような国もあるのでしょうが。
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