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中井竹山

投稿者: abelard 投稿日時: 2003/09/06 10:45 投稿番号: [2692 / 43168]
>>中井竹山なんかが、「通信使なんてイラネーヨ!」と主張した理由の1つとして、通信使の日記の中に多々出て来る、毎日見境無く怒涛のように書を求めて押し寄せて来る日本人(知識人から下男まで様々)や、あまり詩作がお上手でない日本の知識人たちの様子(無論事実)の描写に、心底こっ恥ずかしくなった、ってーのがある。「んな、みっともないザマを見せるな!」って思ったワケやね、中井ちゃんは。

>それほどの域に達しているとすれば   確かに「天狗になるな」というのは無理ですね
>もっとも   日本でも   おそらく清でも   相当風流人でなければ  
>毎日の詩作は(労働などの生活手段を講じなければ)できないと  
>思われるので   両班の典雅(?)な生活ぶりが見て取れる気がしますね

べつに中井竹山の価値観を肯定して恥じる必要はありません。

漢詩は所詮「中国語」です。
外国語の習得に関して、国境を接して往来している方が、間を海に隔てられているより有利なのは当然でしょう。

「毎日の詩作」のみが文化的指標な訳でもありません。
日本では花柳界のみならず、お茶、お花、お琴等多彩な趣味が中産階級の生活を彩っていました。
詩作はその中の一つに過ぎず、しかも、日本には短歌、俳句等と言うジャンルもあって漢詩はその中の一ジャンルに過ぎません。

むしろ江戸時代には俳句こそが、時代の波に乗りはやっていたと言えます。
句会が盛んに行われていた事からも「毎日一句ひねる」と言う方は多数居たのではないでしょうか。
人気のない種目(漢詩)の平均レベルが落ち易いのはスポーツの世界と同じである程度仕方のない事です。

庶民までが外国の事物に興味を持っていたとはすばらしい事ではありませんか。
生活のゆとりと、基礎学力がなければ知的好奇心は育ちません。
アフリカにしろ北朝鮮にしろ、本当に貧しく飢えている人間は周囲の事に対する好奇心を持てなくなるそうです。
中空を見つめて食べ物の事だけ考えて1日が暮れていってしまうのです。

一方日本では万葉の時代まで遡っても庶民が「防人の歌」を残す程の教養を有していました。
すばらしい事ではありませんか。
その時代の庶民の詩作が残っている国がどれほどあると言うのでしょうか。
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