『高宗時代のリーダーシップ』
投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2008/07/05 18:08 投稿番号: [6562 / 7270]
露館播遷当時の朝鮮と現在の韓国の危機は相似形…/呉隣煥(オ・インファン)著
日本が乙未事変を起こして明成皇后を殺害し親日内閣を立てたことに危機感を感じた高宗が、
1896年にロシア公使館に避難した露館播遷は、国の体面を台無しにした恥かしい事件だった。
しかし危機管理の面から見れば、高宗の決断を誤った選択だとは言えない、とする主張もある。
景福宮を脱出することで生命の脅威と退位の危機から脱することができたし、親日内閣を崩壊
させて親米・親露内閣を発足させることで一時的でも王権を取り戻すことができたというわけだ。
『危機管理の観点から見た高宗時代のリーダーシップ』(呉隣煥(オ・インファン)著)は、19世紀後半
の朝鮮を、外部侵略勢力と内部からの崩壊の危機に同時に対応しなければならない典型的な
内憂外患の危機にあった時期と見る。
韓国日報主筆を経て公報処長官を務めた著者は、こうした総体的危機が最終的に亡国につな
がったことは事実だが、当時危機に対応して行った過程の意義まで完全に消えたわけではない
という点に焦点を当てる。
著者は、高宗時代が「韓国現代史のルーツ」であると信じる。朝鮮王朝は上海臨時政府を経て、
大韓民国へと国家の法統がつながった。また、日帝の植民地統治という断絶期にもかかわらず
力強い民族主義と民族性が今なお承継されており、更には対内危機のパターンまでもが似た形
を繰り返すのが伝統のようになったというのだ。
著者は特に、今日の朝鮮半島は高宗当時の状況と類似の状況が展開されている、という周辺
の声に耳を傾ける。地政学的に見るとき、高宗当時は現在の大韓民国が経験を余儀なくされて
いる危機の原型を多くの形態で見せてくれる歴史だからだ、という。
著者は、歴史に教訓を求めるなら自国以上の教師は無く、血を受け継いだ先祖の試行錯誤より
も効率的な反面教師がどこにいるかと問い返す。21世紀の韓国が、より柔軟に危機に対応する
には、高宗の経験を徹底的にベンチマーキングする必要がある、という説明だ。この本は、そう
した努力の結果だと言える。
著者は報道人出身らしく深層取材方式を援用して、危機をもたらした事件の背景、原因と近因、
関連諸国との係わり合いなどを立体的に考察している。
ソウル新聞
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