満韓を視察して075
投稿者: dylake2r5j1 投稿日時: 2004/06/13 16:44 投稿番号: [1261 / 7270]
今日までのところは、合併後年なお浅く、いわゆる■創の際でるから表玄関に全力を注ぐも亦巳むを得なかったろうと信ずる。けれども今や、内外の情勢は我々に向かって従来の政策の方向の一転を追って居るのではなかろうか。
二
以上の如く、予は一般在留民、中にも朝鮮人の物質並びに精神的の生活に対しては、もっと立ち入った、親切な、実のある世話をすることを必要と思うのであるが、さればとて、決して政府の威厳を保つことを無用と言うのではない。いわゆる恩威並び行うということは、陳■の言葉ではあるけれども、常に真理であると信ずる。故に朝鮮に於て日本帝国の威力が、総督政府を通して十分に張って居ることを、我々は最も痛快に感ずるものである。が、ただその威厳の現わし方に付いては、多少形式の末に奔るの嫌いがあるまいかと思われる節もある。あまりに形式の末に走る時は、ややもすれば空威張りとなって、影で人の誹りを招くということもある。この■に付いても予はここに見たまま聞いたままをそのまま並べて見よう。敢てこれだけの事実で軽率な断案を作り、以って当局者を責めんとするの意に出ずるのではない。
官憲の威厳を保つ為には、官吏その人をして威厳を保たしめねばならぬ。朝鮮の官吏が総て金ピカの制服制帽を被り、甚しきは高等女学校の先生までが、男は総て剣を提げて居るなどは、むしろいささか滑稽の観なきを得ないが、無智の土民に対する手段としては、或いはこれも必要であろう。而して官吏の
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