満韓を視察して062〜064,14行目
投稿者: usagigamemaimai 投稿日時: 2004/06/12 23:26 投稿番号: [1246 / 7270]
062、13行目〜064、14行目
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要するに朝鮮人は大体に於て、現今の日本統治に非常な不平を有って居る。無智の下層階級の連中の如きは、自分の接する下級の官吏もしくは下層の内地人の横暴虐待を恨んで、ただ漫然と訳もなく日本人を毛嫌いするのであるが、多少教育を受けた識者階級は前段に述べたよう理由からして、意識的に日本の統治を心中不快に思って居るのである。而してこれら中流以上の階級が実に一般朝鮮民族の上に非常な潜勢力を有って居るということを考うる時に、これは日本としてはよほど重大視せねばならぬ問題ではあるまいか。もっともこれらのいわゆる知識階級は、一面より観れば、日本の統治の方法如何に拘らず、一般に新政治に対してあまり好意を表せないという本来自然の約束があるようにも思わるる。なぜなれば、彼等は昔の朝鮮独立の時代には、その優秀なる地位を利用して不正の財を下層人民より掠め、袖手して贅沢な生活を送り得たのである。しかるに日本統治の時代となってより、彼等はこの伝来的特権を失わねばならぬことになった。明治維新の際に士族が俸禄を貰ったように、彼等も亦新政の当初は若干の金を御上より頂戴したが、朝鮮人の常として金のある間は働かないで遊んで居るのだから、時勢の変を洞察してこれに応ずる将来の計を定めるということはなく、為に彼等は貰った金もソロソロ亡くなって、今や正に困窮の絶頂にあるということになった。されば今や彼等は従来の惰眠より覚めて、いよいよ自分の腕で働いて飯を食わねばならぬと覚悟すべき時期にある。心ある者はだんだんいわゆる士族の商法は嫌いはあろうが、将来の生業を探し当てんと苦心して居る。けれども大多数の者は今なお悟らず、困窮のあまり、遂にその窮迫の根源をば日本の統治に帰するに至った。即ち時勢の変に基く当然の成行を解せず、漫然日本の統治に帰してからこんな世になったとて、日本を怨むようになった。こういう次第で朝鮮人の不平なるものは、実はよほど割引して考えねばならぬ理由もある。しかしさればと言って、朝鮮人の言い分が皆間違であるといちがいにこれを無視し排斥するのは、決して賢明なる統治者の態度ではない。我々日本人としてはどこまでも朝鮮人の立場に同情し、彼等が時勢の変を知らずしていたずらに日本を怨むだけそれだけ、我々は朝鮮人を労わってやる必要があると思う。
しかるにこの着眼点から朝鮮政府の朝鮮人に対する態度を観るに、その為す所果して当を得て居るか否かが一つの問題である。一般朝鮮人に対する関係は暫く度外には措く。ただ朝鮮人たる官吏についてこれを観るに、彼等はともかくも高等の教育を受けたる、朝鮮人中の最も優秀なる人材である。これらを指導し、これらを心服せしめ、これらをして真に朝鮮政府の官吏たるの地位を自ら誇りとするに至らしむることは、これ単に官吏たるこれら少数人士の心を得る所以たるのみならず、又これを通じて朝鮮人一般を日本に引きつくる所以となると思う。しかるにこれらの官吏をして毫もその地位に満足をせしめず、仕方がないから勤続はして居るものの、事情が許すならば仕官いたしたくないという境遇に置き、しかも前途になんらの光明もなく、顧みて同胞の土民に対しては日本政府の飯を食って居ることがいかにも面目がないと考えねばならぬような地位に在らしむるのは、決して策の得たるものではないと信ずる。朝鮮人を教育して居る或る官立学校の校長は、卒業生の勤め先について、「官吏になっても前途に見込みがないからとて、この頃は実業界に入ったり、或は父兄の下に帰ってただ居る者が多くなりました」と言った。たまたま官吏となっても、同胞の朝鮮人からいかにも裏切者か売国奴というような意味で□(識の旧字?)られ、しかも政府からは実質上満足な待遇を与えられて居ない。かくの如き地位に置くのでは、いかに表向き朝鮮人懐柔の為に尽して居るのと言っても、何の役に立つであろうか。これらの点はこれという断案を下す前になお十分の材料を挙示する必要ありとは思うけれども、数名の朝鮮人の不平を聞いてなるほどと思った点もあるので、漠然ながら右に述べたような考を懐くに至った次第である。
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要するに朝鮮人は大体に於て、現今の日本統治に非常な不平を有って居る。無智の下層階級の連中の如きは、自分の接する下級の官吏もしくは下層の内地人の横暴虐待を恨んで、ただ漫然と訳もなく日本人を毛嫌いするのであるが、多少教育を受けた識者階級は前段に述べたよう理由からして、意識的に日本の統治を心中不快に思って居るのである。而してこれら中流以上の階級が実に一般朝鮮民族の上に非常な潜勢力を有って居るということを考うる時に、これは日本としてはよほど重大視せねばならぬ問題ではあるまいか。もっともこれらのいわゆる知識階級は、一面より観れば、日本の統治の方法如何に拘らず、一般に新政治に対してあまり好意を表せないという本来自然の約束があるようにも思わるる。なぜなれば、彼等は昔の朝鮮独立の時代には、その優秀なる地位を利用して不正の財を下層人民より掠め、袖手して贅沢な生活を送り得たのである。しかるに日本統治の時代となってより、彼等はこの伝来的特権を失わねばならぬことになった。明治維新の際に士族が俸禄を貰ったように、彼等も亦新政の当初は若干の金を御上より頂戴したが、朝鮮人の常として金のある間は働かないで遊んで居るのだから、時勢の変を洞察してこれに応ずる将来の計を定めるということはなく、為に彼等は貰った金もソロソロ亡くなって、今や正に困窮の絶頂にあるということになった。されば今や彼等は従来の惰眠より覚めて、いよいよ自分の腕で働いて飯を食わねばならぬと覚悟すべき時期にある。心ある者はだんだんいわゆる士族の商法は嫌いはあろうが、将来の生業を探し当てんと苦心して居る。けれども大多数の者は今なお悟らず、困窮のあまり、遂にその窮迫の根源をば日本の統治に帰するに至った。即ち時勢の変に基く当然の成行を解せず、漫然日本の統治に帰してからこんな世になったとて、日本を怨むようになった。こういう次第で朝鮮人の不平なるものは、実はよほど割引して考えねばならぬ理由もある。しかしさればと言って、朝鮮人の言い分が皆間違であるといちがいにこれを無視し排斥するのは、決して賢明なる統治者の態度ではない。我々日本人としてはどこまでも朝鮮人の立場に同情し、彼等が時勢の変を知らずしていたずらに日本を怨むだけそれだけ、我々は朝鮮人を労わってやる必要があると思う。
しかるにこの着眼点から朝鮮政府の朝鮮人に対する態度を観るに、その為す所果して当を得て居るか否かが一つの問題である。一般朝鮮人に対する関係は暫く度外には措く。ただ朝鮮人たる官吏についてこれを観るに、彼等はともかくも高等の教育を受けたる、朝鮮人中の最も優秀なる人材である。これらを指導し、これらを心服せしめ、これらをして真に朝鮮政府の官吏たるの地位を自ら誇りとするに至らしむることは、これ単に官吏たるこれら少数人士の心を得る所以たるのみならず、又これを通じて朝鮮人一般を日本に引きつくる所以となると思う。しかるにこれらの官吏をして毫もその地位に満足をせしめず、仕方がないから勤続はして居るものの、事情が許すならば仕官いたしたくないという境遇に置き、しかも前途になんらの光明もなく、顧みて同胞の土民に対しては日本政府の飯を食って居ることがいかにも面目がないと考えねばならぬような地位に在らしむるのは、決して策の得たるものではないと信ずる。朝鮮人を教育して居る或る官立学校の校長は、卒業生の勤め先について、「官吏になっても前途に見込みがないからとて、この頃は実業界に入ったり、或は父兄の下に帰ってただ居る者が多くなりました」と言った。たまたま官吏となっても、同胞の朝鮮人からいかにも裏切者か売国奴というような意味で□(識の旧字?)られ、しかも政府からは実質上満足な待遇を与えられて居ない。かくの如き地位に置くのでは、いかに表向き朝鮮人懐柔の為に尽して居るのと言っても、何の役に立つであろうか。これらの点はこれという断案を下す前になお十分の材料を挙示する必要ありとは思うけれども、数名の朝鮮人の不平を聞いてなるほどと思った点もあるので、漠然ながら右に述べたような考を懐くに至った次第である。
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これは メッセージ 1245 (usagigamemaimai さん)への返信です.
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