日本型の資本主義
投稿者: Televicco 投稿日時: 2001/08/14 15:49 投稿番号: [10573 / 35788]
日本は戦後、日本型の資本主義を深化させ経済発展を遂げてきた。この経済発展をもってカネだけしか誇るものがないと貶す向きもあるが、何も誇るものがないよりはましであるし、カネ以外に誇るものがないわけではもちろんない。
日本型の資本主義は80年代、日本的経営ともてはやされ、表面的なノウハウのみが取り沙汰されたが、その後90年代に入って長い不況に入ったこともあって、日本的経営を持ち上げる声は下火になった。日本は制度的には資本主義であるが、米国型の資本主義とは本質が大きく異なる。また、米国の資本主義が欧州の資本主義とも異なるのは多くの経済学者・経営学者が指摘する点である。
しかし、メディアでは「欧米型資本主義」と一括りにされることも多く、それを受け売りする議論もよく見られる。しかし、米国の資本主義が文字通りきわめて資本を中心にした資本主義であるのに対し、日本は企業経営にあらわれているとおり、「人」を大切にする資本主義である。最近では米国の経営学ブームもあって会社は株主のもの、という論調も強まってきているが、いまなお会社は従業員のものという意識は強い。
また、資本家対労働者という概念も日本では弱い。と言うのも、マルクスが想定したような18、19世紀的な、特定できる小人数の「資本家」がいないからである。日本の大手企業の所有者が最終的にだれであるかを考えると、個人投資家の直接保有だけでなく、年金や保険を通じた間接保有も意外に多いことに気づくであろう。あなたが加入している生命保険や年金のおカネは株式にも投資されているのである。つまり、株を買ったことがない人も、間接的には株主になっていることがほとんどである。これが後進国になるとまだまだ特定できる個人の「資本家」が、金融資産をもたない従業員を使うという図式が生きている。このようなネガティブな面だけ見て資本主義を否定する者も多いが、そういう人は資本主義そのものにあるのではなく、未発達な段階にあるからだということを見逃しているのである。
このように現代の資本主義は高度に発達すると、資本家が次第に姿を消してしまうのだ。資本家対労働者という図式でものを考えている人は、まったく観念の世界に生きているとしかいいようがないのであるよ〜ん。
これは メッセージ 1 (kim20OO さん)への返信です.
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